キャラバンの寸法はどのくらい?ハイエースとの比較で見るキャラバンの魅力
日産 キャラバンはキャブオーバー型バンの代表的な車種として、トヨタ ハイエースと双璧を成してきました。
この記事ではキャラバンの購入を検討している方向けに、キャラバンの魅力をボディサイズや荷室の広さと共にご紹介していきます。
ぜひ最後までお読みください。
Contents
キャラバンの歴史と寸法
初代キャラバンは1973年に登場し、2012年に5代目となる現行型が発表された際にNV350キャラバンと改名されました。
NVとは「Nissan’s VAN」の略で、現在では日産の商用車には「NV」が付けられています。キャラバン開発の背景には、同クラスをリードするライバル車のハイエースを超えるという想いが込められています。
現行モデル「E26系」キャラバンの寸法
E26系キャラバンには、下記の3種類の車型が存在します。
・バン
・ワゴン
・マイクロバス
それぞれの寸法を表で一覧にまとめました。
キャラバン バンの寸法
バン | |||
駆動方式 | 2WD、4WD | ||
ボディ長 | ロング | スーパーロング | |
ボディ幅 | 標準 | 標準 | ワイド |
ルーフ形状 | 標準 | ハイルーフ | |
ナンバー |
4ナンバー | 1ナンバー | |
全長 | 4,695mm | 5,080mm | 5,230mm |
全幅 | 1,695mm | 1,880mm | |
全高 | 1,990mm | 2,285mm |
キャラバン ワゴンの寸法
ワゴン | ||
駆動方式 | 2WD、4WD |
|
ボディ長 | ロング | スーパーロング |
ボディ幅 | 標準 | |
ルーフ形状 | 標準 | ハイルーフ |
ナンバー |
3ナンバー | 3ナンバー |
全長 | 4,695mm | 5,080mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,990mm | 2,285mm |
キャラバン マイクロバスの寸法
マイクロバス | |
駆動方式 | 2WD、4WD |
ボディ長 | スーパーロング |
ボディ幅 | ワイド |
ルーフ形状 | ハイルーフ |
ナンバー | 2ナンバー |
全長 | 5,230mm |
全幅 | 1,880mm |
全高 | 2,285mm |
キャラバンの基本情報
キャラバンはライバル車のハイエースと同様に、高い積載性と大人数を乗せて移動できることが魅力です。
現行モデルの乗車人数は、3〜14人で設定されており、バンは最大で9人乗り、ワゴンは10人乗り、マイクロバスは14人乗りの仕様から選択できます。
後部座席がグレードによっては、5:5の分割ができるなどシートアレンジが可能で、ユーティリティナットにより内装のカスタムも思い通りです。
現行E26系キャラバンは、2021年10月にガソリン車、2022年4月にはディーゼル車の
マイナーチェンジが行われています。
特にディーゼル車は、日産が開発した新型のディーゼルエンジンを搭載しており、CO2削減と排気性能を高いレベルで実現すると、世界でも高い評価を得ています。
キャラバンは何人乗り?についてはこちら
キャラバンのディーゼル車についてはこちら
キャラバンのグレード
キャラバンには以下の5つのグレードが設定されています。
・ルートバン
・DX
・EX
・プレミアムGX
・GRANDプレミアムGX
ルートバンはリアシートのない3人乗りで、積載に特化しています。
DXはベースグレード、プレミアムGXは上級グレードの扱いです。
EXとGRANDプレミアムGXは2021年のマイナーチェンジにより追加されたグレードで、EXはDXをより上級に、GRANDプレミアムGXはプレミアムGXをより豪華にした最上級グレードです。
キャラバンとハイエースを徹底比較
ここからは、ライバル関係にあるキャラバンとハイエースを、8つの項目で徹底比較していきます。
ハイエース バンとキャラバン バンで比較を行います。
ボディサイズ
比較車種 | ハイエース バン(ロング) | キャラバン バン(ロング) |
全長 | 4,695mm | 4,695mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,980mm | 1,990mm |
全高のみキャラバンが10mm高いものの、全長と全幅は同じことから、ボディサイズの差はほとんどありません。
荷室の広さ
ハイエース バン(ロング) | キャラバン バン(ロング) | |
長さ | 3,000mm/1,855mm(全体/2列目使時) | 3,050mm/1,960mm(全体/2列目使用時) |
幅 | 1,520mm | 1,520mm |
高さ | 1,320mm | 1,325mm |
キャラバンの荷室の方が全体で50mm長く、ハイエースよりも積載力があることが分かります。
エンジン性能
ハイエース バン
(ガソリン) |
ハイエース バン
(ディーゼル) |
キャラバン バン
(ガソリン) |
キャラバン バン
(ディーゼル) |
|
排気量 | 2.0L | 2.8L | 2.0L | 2.5L |
出力 | 136PS | 151PS | 130PS | 132PS |
トルク | 182Nm | 300Nm | 178Nm | 370Nm |
燃費 | 9.3km/L | 8.3km/L | 11.3km/L | 11.3km/L |
ガソリンエンジンでは、出力・トルク・燃費でハイエースが上回っています。
一方ディーゼルエンジンでは、燃費に差はないものの、キャラバンのトルク面での優位性が際立ちます。
取り回しの良さ
操作性ではハイエースに軍配があがります。
取り回しの良さを示す、最小回転半径はハイエースの5mに対してキャラバンは5.2m、さらにホイールベースは、ハイエースが2,570mmでキャラバンが2,550mmです。
つまり、ハイエースの方が長さがあるにも関わらず、小回りが効く設計をしていると言えます。
安全装備
安全装備は両車ともに、先進の安全機能が標準装備されています。
キャラバンには全方位運転支援システムが搭載されています。
・インテリジェント エマージェンシーシステム
・踏み間違い衝突防止アシスト
・LDW(車線逸脱警告)
・ハイビームアシスト
ハイエースにはセーフティセンスPが搭載されています。
・プリクラッシュセーフティ
・レーンディパーチャーアラート
・オートマチックハイビーム
以上の充実した内容で、どちらも同レベルの安全装備がセットされています。
乗車定員数
乗車定員数はグレードにより異なりますが、キャラバン バンが3〜9名、ハイエース バンが2〜9名と大きな差がなく、大人数を乗せて移動したい方は、どちらを選んでも問題ないでしょう。
インストルメントパネル(インパネ)のデザイン
インストルメントパネルのデザインは、キャラバンは円形のエアコンルーバーや曲線のメーターフードを採用しているのに対し、ハイエースはエアコンルーバーは四角でメーターフードも直線に近いデザインが採用されています。
インパネ周りは、運転席リクライニングシート、乗降グリップ、サンバイザー、電源ソケット、マニュアルエアコン、AM/FMラジオなど、どちらもほぼ同様の装備が付いています。
リセールバリュー
手放したときの車の価値、リセールバリューはハイエースが圧倒しています。
国内だけではなく海外からの人気もあるハイエースは、中古車市場での需要が高く、キャラバンだけではなく、その他の車種と比較してもリセールバリューに優れた車であると言えます。
キャラバンを選ぶメリット3選
ハイエースとの比較による、キャラバンの優位性はどこにあるのでしょうか?
ここでは、ハイエースより優れているポイントを解説し、キャラバンを選んだときのメリットを3つ紹介します。
積載量の多さ
ボディサイズを比較すると、ハイエースとキャラバンにほぼ違いはありません。
ですが、荷室に関してはキャラバンの方が50mm長く、9尺物が積めるハイエースに対してキャラバンは10尺と優位性があります。
少しでも多く荷物を載せることにメリットを感じる方には、キャラバンがおすすめです。
加速性能に優れたエンジン
ガソリン車のエンジンを比較すると、出力・燃費で上回るハイエースが優れているでしょう。
ディーゼルエンジンの比較では、燃費はどちらも11.3km/Lと互角ですが、トルクではキャラバンに軍配があがります。
三菱製のディーゼルエンジンを搭載したキャラバンのトルクは2.5Lで370Nm、ハイエースは2.8Lで300Nmと、ディーゼル車の加速性能においてキャラバンはハイエースに勝っています。
カスタムを楽しめるユーティリティナット
ハイエースにはない強みとして、キャラバンには「ユーティリティナット」というM6のボルト穴が荷室内に32か所空いています。
ユーティリティナットによって、天井部分、窓下ライン、床上などに内装パーツをしっかり固定することができ、カスタムの幅を広げてくれます。
まとめ
キャラバンの寸法やスペックを、ライバル車のハイエースとの比較でご紹介してきました。
販売台数ではハイエースがリードしていますが、キャラバンにはハイエースにはない特徴や強みが存在します。
キャラバンを検討している方、ハイエースかキャラバンかで迷っている方は、ぜひ本記事を参考に選んでみてください。