ハイエースのローダウンはパーツ不要?解説します!
「ローダウンとは?」や「ハイエースをローダウンする方法とは?」などこういった悩みや疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事を読めばこれらの疑問が解決します。
ハイエースをローダウンしたい方に向けて詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
Contents
ローダウンとは?
ローダウンとは、車と地面の距離を縮めること、すなわち車高の最低地上高を下げることをいいます。
ローダウンの種類
ローダウンする方法にはいくつか種類があり、バンパーはそのままでスプリングを交換するダウンサス、バンパーとスプリング一式を交換する車高調整式サスペンション、ボタンひとつで車高の制御が可能なエアサスなどがあります。
ローダウンをしても車検は通る?
道路運送車両の保安基準で定められており、基本的に最低地上高は9センチ以上となります。
4インチ以上のローダウンは車検に通らないことを覚えておきましょう。
ローダウンで得られるメリットデメリット
道路を走行していると純正より車高の下がった車を見る機会がよくあります。
なぜ敢えて手を加えているのでしょうか。
一般的に言われているローダウンすることによるメリットデメリットをご紹介します。
メリット
スタイルが良く見える
ローダウンする目的として一番の理由はスタイルに変化を加えたい方がほとんどではないかと思います。
車高が下がるとバンパーやタイヤとフェンダーとの空間が狭まるのでスタイルが良く見えます。
スポーツカーがスマートに見えるのはこういった効果があるためだと言えます。
走行性能が向上する
スポーツカーは総じて車高が低いといった特徴があります。
もちろん低くすることには理由があり、空気抵抗を減らすため、そして走行安定性を向上させる目的があるのです。
ハイエースとスポーツカーはボディ形状が違うものの、ハイエースにも同じ効果が期待できるでしょう。
走行安定性が向上すると、主にふらつき(ワンダリング)低減に貢献してくれます。
デメリット
段差では慎重な運転が強いられる
大半の方が車高を下げるとまず初めにこの問題に直面します。
前述したように車全体が低くなるのでアスファルトとの距離が近くなります。
そのため高低差の角度ある駐車場や道路の継ぎ目は車がバウンドするため、下げ幅にもよりますが底付きの危険性が一層高まり慎重な運転を強いられることになるでしょう。
対策として走行シーンにおいてはできるだけ低速で走行することや、駐車シーンでは平地に停めることを心掛けましょう。
乗り心地が悪くなる
一般的にローダウンは乗り心地が悪くなる傾向にあります。
一般的にはスプリングのみの交換に留めた場合、サスペンションが常に縮んだ状態となりクッションの役目を果たすことができません。
ハイエースの場合、バンプストッパーとリバウンドストッパーを交換しないと車体側と干渉してしまい突き上げを起こす要因となります。
ハイエースのローダウンは工具があればできる!?
フロントは2インチ程度の下げ幅であればアイテム不要!
一般的にローダウンをする場合、純正のサスペンションを車高調やスプリングをダウンサスに交換する必要があります。
しかしハイエースは乗用車のようなサスペンションが存在しません。
フロントは2インチ(約5センチ)以内の下げ幅であればアイテムいらずで車高を下げることができます。
ただし、バンプストッパーとリバウンドストッパーの交換が必要です。リアに関しては、下げ幅に関係なくアイテムが必要となります。
ハイエースをはじめとする商用車のスプリングは主に丈夫で安価なリーフスプリングが採用されていることが非常に多いです。
なぜなら、乗用車より荷重が掛かるパターンを想定し足回りが強度重視の作りとなっているためです。ハイエースはフロントに「ダブルウィッシュボーントーションバースプリング」リアは先ほど紹介した「リーフスプリング」が採用されています。
どちらもスプリングといった言葉からコイルを想像しそうですが、実は一切使われていないのです。
「ダブルウィッシュボーントーションバースプリング」は、見た目ただの棒で「リーフスプリング」は数枚の鋼板を重ね合わせた板ばねのことをいい、車高を調整するためには「ダウンブロック」と呼ばれるアイテムが必要になってきます。
取り付け費用は?
ショップによって変動しますが、一般的にトーションバー調整費用が4,000円~となっているようです。
ローダウンするときの注意点
ローダウン後は積載物の重量に注意する
商用車として作られたハイエースの特徴は荷室がトップクラスに広いことです。
荷室が広いと積載点数が増え、車重増の原因になります。
ローダウンした状態に加えて積載物が足されると、さらに車高が下がるので走行シーンでは注意が必要です。
2インチ以上の下げ幅は構造変更が必要
ノーマルの手を加えていない車高から4センチ以上の下げ幅を行う場合、構造変更の届出が必要となります。
要するに2インチを超えるローダウンは届出で手続きがいるほか、車体に負担をかけることになるため快適性が非常に悪くなってしまいます。
リスクを避けるために、届出不要で程よい下げ幅の1.5インチがおすすめです。
4WDの車のローダウンには気を付ける
ここで注意してほしいのが、4WDタイプのローダウンについてです。4WDは2WDと構造が全く異なります。
4WDの場合、フロントのドライブシャフトの角度が鋭角になるので、ブーツの破損やドライブシャフトの損傷リスクが上がります。
また4WDの最大のメリットは駆動力の高さにあります。ローダウンすることでその恩恵を受けにくくなります。
よって、4WDのローダウンはメリットよりデメリットが目立つのであまりおすすめはできません。
ハイエースのローダウンはどこでできる?
ハイエース専門販売店
ハイエースについて専門的な知識を有するお店です。
ハイエースを多く取り扱っていることから、経験豊富で安心して預けることができるでしょうし、的確なアドバイスを頂けるでしょう。
お店によってはオリジナル商品を展開していることもあります。
ローダウンのみならず、今後カスタムを予定している場合、親身になって相談に乗ってくれること間違いないです。
チューニングショップ
チューニングショップとは、メーカーや車種を問わず全般的に車の改造を担うお店のことです。
その範囲は多岐に渡り、サスペンションやホイール交換、エンジンの性能アップや載せ替えなど様々です。
ローダウンだけに限らず、エンジンのチューニングなど大掛かりな改造を予定しているのであればおすすめです。
カー用品店
カー用品店とは、車に関する用品を扱っているお店のことをいいます。
いずれも全国的に展開しており、今まで紹介したお店よりハードルが低く、1番馴染みのある選択肢かと思います。
実は前述したお店でもローダウン作業は受け入れています。
リアブロックのおすすめパーツ紹介
リアブロックを含めたハイエースをローダウンする際に必要になるローダウンブロックです。
シリーズ全体で0.5インチごとに7種類を展開しています。ぜひご覧ください。
まとめ
今回はハイエースのローダウンについてご紹介しました。ハイエースのローダウンでは、一般的な乗用車とはスプリングの構造が異なります。
そのため、車高調やダウンサスは不要でローダウンができます。しかし、2インチ以上の下げ幅には注意が必要です。
特に4WDタイプはメリットよりデメリットが多いのでおすすめしません。
ローダウンすることでメリットデメリットが存在するので、この記事を参考に十分吟味してみてください。