トヨタ ハイエース8ナンバーは登録可能?ナンバーごとに維持費を比較!
2022年4月1日から8ナンバーの構造要件が変更されました。
大きく変更されたのは、調理台前の高さが1600mmから1200mmに、就寝定員の計算式が乗車定員の3分の1以上で端数切り上げから切り捨てに変更されたという2点です。
現在では車は生活するうえで必要不可欠なものと言っても過言ではありません。
ですが、車を所持しているだけで維持費がかかってきてしまいます。
少しでも維持費を安くする方法の一つに8ナンバー車に帰るという方法があります。
ここでは、ハイエース8ナンバーとは何か、メリットやデメリットについてご紹介していきます。
Contents
8ナンバーとは?
皆さんは、8ナンバーをご存知ですか?
結論から述べると8ナンバー登録できる車は、特殊用途自動車となっています。
馴染み深い特殊用途自動車は主に、パトカーや消防車、霊柩車や教習車、キャンピングカーなどがあげられます。
普段私たちが目にしたり、利用しているハイエースは、1、3、4ナンバーがほとんどだと思います。
8ナンバーのハイエースは、改造したキャンピングカーや車椅子移動車、農業作業車やボイラー車などパッと見だけでは分からない装備や工夫を凝らしたハイエースも8ナンバー登録することができます。
ハイエース8ナンバーのメリット、デメリット
車の中には、仕様を変更することで8ナンバーで登録ができる場合があります。
ハイエースを8ナンバーで登録するメリットやデメリットはさまざまありますが、車の車種によって内容は変わってきます。
ここでは、ハイエースを8ナンバーにするメリット、デメリットについてご紹介していきます。
メリット
8ナンバーにすることで得られるメリットとしてあげられるのが、車検代、自動車税、重量税などの税金が安くなるということです。
普通の貨物車は1と4ナンバーで車検は初回以外1年に1回となっていますが、8ナンバーにすることで車検が2年に1回で済むようになります。
その為、車検を受ける頻度が少なくなり費用を抑えることができます。
また、排気量が同じ普通車の3ナンバーと8ナンバーを比べても自動車税種別割は2割程度安く済みます。
重量税も8ナンバーだと抑えることができます。
ただ、キャンピングカーなどで内部に設備を増やすといった場合、重量が増えたことにより課税される可能性もあります。
デメリット
普通乗用車の3ナンバーや5ナンバーを新車で購入した場合、初めての車検は3年後となりますが、8ナンバーの場合は2年後に車検となります。
そのために、車検の頻度が多くなってしまうのはデメリットとなります。
他にも、8ナンバーの場合自賠責保険が少し高かったり、変更の手続きが面倒であったりする部分もデメリットと言えます。
8ナンバーにするために必要な整備(炊事や就寝設備)を追加するのにも費用がかかります。
ハイエースで8ナンバーを取得する方法
ハイエースを8ナンバーで登録するためには、準備や手続きが必要となります。
通常とは異なる登録方法や手続きの注意点もあるので事前に確認しておくようにしましょう。
ここでは、ハイエースで8ナンバーを取得する方法をご紹介していきます。
必要設備の取り付けを行う
8ナンバーを取得するためにはまず、法律によって定められている調理設備や寝台があることが必要条件となります。
以下が必要条件となります。
・運転席以外に特殊設備が必要。面積が1平方cm以上必要。
・運転席を省き、特殊設備の面積が床面積の半分を超えている
・乗用スペースと積載スペースの間を分ける仕切りや壁が必要
積載スペースと乗用スペースを仕切るものが無い場合は8ナンバーが認められないという場合があります。また、調理設備や上下水設備が付いていない場合も登録されないことがあります。
構造変更手続きをする
8ナンバーを取得する際には国土交通省が定めた構造変更手続きをしなければいけないので、事前に申請が必要となります。
ハイエースの構造を変えた時以外にも、8ナンバーとして購入した場合にも当てはまります。
申請する時には以下の書類を用意しましょう。
・車検証
・点検整備記録簿
・自動車検査票
・認印
・自賠責保険証明書
・申請書
・手数料納付書
・自動車税種別割納税証明書
・自動車重量税納付書
構造変更の手続きは、車検を行ってる所で行います。
構造変更は車検のなかで見るので別で申請するより車検時に提出した方が二度手間にならずに済みます。
ハイエース 8ナンバーの維持費はどのくらい?
ハイエースを8ナンバーで登録した場合の維持費について気になる方は多くいらっしゃると思います。
ここでは、ハイエース 8ナンバーの維持費についてご紹介していきます。
車検代
8ナンバーの場合、車検は2年毎に受ける必要があります。
車検代は、重量税、自賠責保険、検査手数料を払います。
重量税と自賠責保険は経過した年数分支払う必要があるため、2年ごとの車検で2年分を一括で払います。
重量税
重量税は、車重によって納税する額が変わってきます。
新車登録をしてから13年以上経っている車は年間で5,700円、18年以上車は年間で6,300円と年式が古いほど税金があがります。
ハイエース 8ナンバーの場合、2トン16,400円、3トン24,600円となります。
自賠責保険
自賠責保険は、自家用登録か貨物登録や積載重量により保険料が分けられます。
金額は、ハイエース 8ナンバーの場合13,930円となります。
検査手数料
検査手数料は、車検を通す時の手数料です。
車検を受ける業者により金額は変わってきますが、専門業者の場合10,000円〜15,000円程度となっています。
自動車税
自動車税は、車を所有している方が毎年納めなければならない都道府県税で、排気量により税額が変わってきます。
ハイエースの排気量は、2L、2.7Lのガソリン車と2.8Lディーゼル車の3種類存在します。
価格は以下の通りとなっています。
ハイエース2Lガソリン車 8ナンバー:28,800円
ハイエース2.7Lガソリン車、2.8Lディーゼル車 8ナンバー:40,000円
任意保険
任意保険は、名前の通り自らの意思で加入する自動車の保険で、等級やプランによって金額が変わってきます。
例えば、20代で月15,000円〜20,000円となっており、年齢が上がるにつれ等級が上がっていき、40代では6,000円〜10,000円で収まる場合もあります。
燃料代
タイプやグレード、使用状況により燃費はまちまちですが、月あたり5,000円〜20,000円かかってきます。
また、ガソリン車よりディーゼル車の方が燃費はよく、ガソリンか軽油かによっても2,000円前後燃料代が変わってきます。
駐車場代
ハイエースを所有している方全員には該当しませんが、駐車場代もかかってくる場合があります。
駐車場代は、お住まいの地域により価格に差があります。
都心の方だと月に20,000円程度、地方の場合月5,000円程度で借りることが可能となっています。
まとめ
ひと昔前であれば8ナンバーにすることで税金が安くなる事がありましたが、現在では自家用車と比べてもそこまで差はありません。
しかし、キャンピングカーとして利用する場合は、自家用車より維持費がお得になります。
8ナンバーで購入を検討している場合、事前にメリット、デメリットや用途などを十分確認し購入すると費用を抑えることができます。