ハイエース4ナンバーの8人乗りとは?特徴や条件などをご紹介!

ハイエースは、多くの車種やバリエーションが存在します。
ハイエースは、ボディのサイズや乗車定員、エンジンによってナンバーの区分もさまざまです。
登録によっては車検のタイミングやかかる税金が変わってくるので注意が必要です。
また、ハイエースは、構造変更により乗車人数の変更やシートの増設、アレンジなどが可能となっています。
そこで今回は、ハイエースの4ナンバー8人乗りの特徴や条件、維持費についてご紹介していきます。

4ナンバーとは?

まずは4ナンバーについて解説していきます。
4ナンバー車とは、ナンバープレートの地名が記されている横の3桁または2桁の4から始まる車のことを指します。
車の分類番号は、使用用途やボディサイズによって分けられており、4ナンバーは、貨物自動車あるいは小型貨物自動車です。
バンや軽トラックなどが代表例です。
貨物車であったとしても条件を満たしていない場合は、普通貨物自動車(1ナンバー)として区分分けされます。
また、4ナンバーは最大積載量3,000kg未満の車であれば普通免許で運転することが可能となっています。

ハイエース4ナンバーの8人乗りはどんな車?

2列シートで5人乗りのハイエース、スーパーGL、DX標準ボディ、スーパーロングボディを貨物のまま乗車定員8人に構造変更を施した仕様となります。

通常の2列シート仕様から1列増やし3列シート仕様になります。
シートを増設にあたり安全基準を満たすため、純正シートの装備、シートの位置を変更できるシートレールなどを装備することが可能です。

また、フルフラット仕様やシートレールによりシートアレンジの幅を広げることも可能となっています。

ハイエースを4ナンバー登録するための条件は?

ナンバーが別れると複雑になりますが、ハイエースはその中でも最も複雑な車種です。
では、ハイエースを4ナンバーで登録するためにはどのような条件を満たしている必要があるのかご紹介していきます。

貨物車で登録する場合

貨物登録をする場合いくつかの条件をクリアしている必要があります。
必要条件は以下の通りになります。

・積載設備床面積
荷物を積載する部分の床面積が1平方メートル以上なければならない(軽自動車の場合0.6平方メートル以上必要。)

・乗車設備の床面積
運転席より後ろの座席部分面積が荷物を積載する部分の面積より小さくなければならない。

・積載貨物重量と乗車
乗車定員ぎりぎりで人が乗車する場合、運転席より後ろに乗車する人の重量より荷物を積載できる重量が重くないといけない。(乗車する人1人あたり55kgで計算)

・物品積卸口
後ろのドアを開いた際に入口の広さが縦横80cm以上なくてはならない。(軽の場合縦60cm以上、横80cm以上必要。)※トラックは除く

・積載設備と乗車壁保護仕切り
荷物を積載する部分と人が乗車する席の間に壁または保護仕切りがなくてはならない。(最大積載量が500kg以下の場合は座席で保護されると認められれば壁や仕切りは必要ない。)

小型貨物として登録する場合

小型貨物として登録する場合にも条件を満たしている必要があります。
小型貨物として登録する場合の条件は、貨物車として登録する場合よりもシンプルです。

・排気量2000cc以下であること。(ディーゼル車に制限はなし。)
・長さが4.7m以下であること。
・幅が1.7m以下であること。
・高さが2.0m以下であること。

上記の条件を全てクリアすることで小型貨物として登録することができます。
1つでも条件をクリアできない場合は、1ナンバーでの登録となります。

ハイエースで4ナンバー登録する条件

ハイエースは、ナンバーが複数あることで難しいイメージをお持ちの方はいらっしゃると思います。
ハイエースの種類は大きく分けて3種類存在します。

・ハイエースバン
・ハイエースワゴン
・ハイエースコミューター

ハイエースの種類が複数存在する理由は、登録可能なナンバーにより名前で分けられているからです。

登録可能なナンバー一覧

種類 サイズor乗車人数 ナンバー
ハイエースバン 標準(ロングも含む) 4
ハイエースワゴン 全て 3
ハイエースコミューター 14人乗り 2

上記の通りハイエースを4ナンバー登録するには標準ボディのバンであることが条件となります。
同じハイエースバンでもボディがハイルーフかワイドの場合小型貨物車の条件を満たすことができないため、普通貨物車(1ナンバー)となります。
また、ハイエースワゴンの場合、構造変更を行わない限り4ナンバーでの登録をすることはできません。
ハイエースコミューターの場合は、14人乗りのため4ナンバーでの登録ができず2ナンバー登録となります。

4ナンバーのまま8人乗りにすることはできる?

ハイエースバンの通常の乗車定員は2~6人ですが、3列目にシートを追加し構造変更することで8人乗りに変更できます。

ただし、4ナンバーのまま乗車定員を変更する場合は、荷室の確保が必要です。
そのため、シートを前にずらす加工が必要ですが、これによりスペースが制限されるデメリットがあります。

シートをずらさず、3列目を増設する場合は、5ナンバーへの構造変更が必要です。

4ナンバーのまま8人乗りにすることには大きなメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。
これらを理解し、自分の好みに合わせて変更を検討しましょう。

ハイエース4ナンバーの維持費はどのくらい?

ハイエースは種類が複数あるとご紹介させて頂きましたが、ナンバーによってかかる費用や車検のタイミングは異なります。
ハイエース4ナンバーの維持費について知っておくことで費用の節約が可能です。
ここでは、ハイエース4ナンバーの維持費や車検のタイミングについてご紹介していきます。

ハイエース4ナンバーの車検

ハイエースを4ナンバーで登録している場合車検は初回が2年で初回以降は1年ごとの車検となります。
ハイエース4ナンバーは、小型貨物車の区分となり仕事用として日々使用されることが想定されます。
普通自動車(3ナンバーや5ナンバー)より車検が短期間になります。
その反面で毎年の地方税が普通自動車より低く設定されている優遇処置も設けられています。

維持費

ハイエース4ナンバーの維持費の内訳は、下記の通りです。

・車検代(重量税、自賠責保険、検査手数料)
・自動車税
・任意保険
・燃料代
・駐車場代

ハイエース4ナンバーの車検は、初回が2年で以降は1年毎に受ける必要があります。
車検時には、法定費用+車検基本料+その他の費用を支払う必要がありますが、車検基本料とその他の費用はどこで車検を受けるかによって変動します。
1年毎に車検がある場合重量税や自賠責保険などの法定費用は1年分まとめて支払います。

車検にかかる法定費用 金額
重量税 12,300円~20,500円
自賠責保険 14,280円
印紙代 1,800円〜2,300円

重量税は車両の重量や経過年数に応じて税金が上がる仕組みとなっているので注意しましょう。

上記の他に自動車税や任意保険、燃料代、駐車場代が必要になる場合があります。
自動車税を除く費用はお住まいの地域や使用環境、保険内容により異なります。

自動車税 16,000円
任意保険 15,000円〜/月
燃料代 ・ガソリン15,000円~/月
・ディーゼル13,000円~/月
駐車場代 5,000円~/月

まとめ

ハイエースを4ナンバーのまま8人乗りに変更することは可能ですが、注意点やデメリットも存在します。
一方で、ハイエースを8人乗りに構造変更することで、シートアレンジの多彩さをより活かせ、乗車人数を増やせるメリットがあります。
また、ハイエースはカスタム要素も豊富であり、シートを増やしたり、シートレールを着けたり、フルフラット仕様にしたりと自分好みにカスタマイズも可能です。
今回ご紹介したハイエース8人乗りを参考にし、ハイエースのカスタマイズや購入をご検討していただければと思います。

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