ハイエースの荷台にベッドキットを自作する方法!かかる費用や注意点も紹介

キャンプや車中泊ブームの中、ハイエースをもっと快適に使いたいと思う方が増えています。
そこで必要なのが「ベッドキット」です。
しかし、購入する場合は高価で手が届きにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ハイエースの荷台にベッドキットを自作する方法をご紹介します。
コストを抑えながらも理想的な寝心地を実現するためにも、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
ハイエースの荷台にベッドキットを自作する方法
さっそく本題であるハイエースの荷台にベッドキットを作成する手順を紹介していきます。
準備するもの、材料、そして作成する方法に分けて紹介していきますので、1つずつ確認していきましょう。
準備するもの
準備する工具は以下の通りです。
・インパクトドライバー
・電動丸ノコ
・グラインダー
・ジグソー
・サンダー
・タッカー
こちらの工具類を準備できない場合は、ホームセンターなどで貸し出ししてくれるところもありますので、難しい場合はお問い合わせしてみると良いでしょう。
材料
準備する材料は以下の通りです。
・カフェ板
・バラ板
・SPF材
・ネジ釘
・塗料
・ビニールレザー(こだわらないければ必要なし)
・ウレタンスポンジ(こだわらないければ必要なし)
使用する木材については、強度や耐久性、重量などが異なりますので、それぞれの特徴を把握してから購入しましょう。
また、ハイエースはモデルによって大きさが異なる場合があるため、必ず寸法を測ってから材料のサイズを決めてください。
作成する方法
ここからは、準備した工具や材料を使ってベッドキットを作成していく方法を紹介していきます。
①寸法に合わせて材料を加工する
はじめに、ハイエースの荷台の寸法を測っていきます。
先ほども紹介した通り、ハイエースのモデルによって寸法が異なるため、必ず計測してから材料の加工に進みましょう。
特にハイエースの荷台には、後輪のタイヤハウスが両サイドに設置してあるので、どの程度の高さに設置するかを決めておくと良いでしょう。
例として「スーパーGLの標準ボディ」と「スーパーGLのワイドボディ」の寸法を紹介します。
標準ボディ | ワイドボディ | |
荷室長 | 1,855mm
リヤシート展開時3,000mm |
1,840mm
リヤシート展開時3,000mm |
荷室幅 | 1,520mm | 1,705mm |
荷室高 | 1,310mm | 1,380mm |
床寸法 | 1,090mm | 1,276mm |
寸法を測り終えたら、サイズに合わせて材料を加工していきます。
寸法を測るときに合わせて設計図を作成しておくと、より作成しやすいので作っておくことをおすすめします。
次に設計図に合わせて材料を加工していきますが、両サイドの側面はジグソーを使って曲線に仕上げてください。
また、両サイドにタイヤカバーがあるため、高さはタイヤカバーよりも高くなるように設計しましょう。
角となる部分もサンダーやヤスリで丸くしておくと傷防止に役立ちます。
なお、木材の加工は、ホームセンターで依頼すると有料で引き受けてくれるところもありますので、加工が難しい方は活用しましょう。
②両サイドに土台を作成する
パーツを組み合わせてサイドフレームを2つ作成します。
土台がタイヤハウスに当たらないように、取り付けましょう。
収納場所をより多くしたい方は、上部の板に蝶番を取り付けるとフタのように設置できるので、収納場所を確保できます。
③天板にビニールレザーを貼り付ける
次に天板にビニールレザーを貼り付けていきます。
なお、こちらの工程は、寝心地やクッション性にこだわらない場合は、省いても問題ありません。
ビニールレザーの貼り付け方は、以下の通りです。
1.ビニールレザーの上に天板を載せ、必要な大きさにカットします。
このとき、巻き込んで貼り付けるので、天板よりも10cm程度は大きめにカットしてください。
2.ビニールレザーの角を内側に引っ張り、角に添わせタッカーで1箇所打ち込みます。
四隅すべて行ってください。
3.角の余った部分は、ヒダを作りながらタッカーで固定していきます。
反対側は角にぴったり合わせてタッカーで固定します。
まっすぐなところは3〜4cm間隔でタッカーを打ち込みます。
四隅すべて同じように固定してください。
すべて固定できれば、余分な部分はハサミなどでカットしましょう。
これを必要枚数に合わせて行います。
なお、クッション性を求める場合は、天板とビニールレザーの間にウレタンスポンジを重ねると良いでしょう。
④天板をサイドフレームに乗せる
最後に天板を再度フレームに載せていきます。
引っ掛けて載せるイメージとなりますので、真ん中に載せる天板は最後に載せてください。
すべて設置できれば完成です。
ベッドキットを自作する際にかかる費用
ベッドキットを自作する際にかかる費用についてですが、今回紹介したようなDIYをする場合、3万円程度で設置可能です。
工具を持っていない方は、工具代も必要となりますが、ホームセンターでカットできますので、活用すると費用を抑えられるでしょう。
また、ベッドキットを購入する場合は、6万〜20万円程度となっています。
そのため、自作して作成する方が圧倒的に安く済ませられます。
ベッドキットを自作する際の注意点
ベッドキットを自作する際は、いくつか注意すべきポイントがあります。
場合によっては、車検に通せないケースもありますので、ここで確認しておきましょう。
車検に考慮し取り外しできるようにする
ハイエースにベッドキットを取り付ける際は、登録ナンバーや条件に気をつける必要があります。
満たせていない場合は、車検に通らなくなるため注意しましょう。
登録ナンバーの違いについては、以下の通りです。
ナンバーが1もしくは4の場合 | 溶接などをしていなければ、荷物としてみなされるので、取り付けたままで車検に通せます。 |
ナンバーが3もしくは5の場合 | 乗用車となるため、溶接しないと車検に通せません。 |
条件については、以下の通りです。
・ナンバーが1の場合±100まで
・ナンバーが4の場合±50kgまで
・荷物を出し入れする部分は縦横80cm以上必要
上記の通り、ナンバーや条件によって車検に通せなくなる場合があります。
そのため、できれば車検に考慮して取り外し可能なベッドキットにすることをおすすめします。
自作が難しい方は業者に依頼するのがおすすめ
工具がなかったり、DIYに慣れていなかったりする場合など、自作が難しい方は業者に依頼するのがおすすめです。
業者に依頼すれば、難しい設計や加工をする必要がなくなり、時間を短縮してベッドキットを設置可能です。
また、知識も豊富にあるので、車検に通せるように設計してくれるでしょう。
ただし、業者に依頼する場合は、自作するよりも高額となります。
数十万程度かかることもありますので、予算を考慮しながら決めることをおすすめします。
ハイエースに取り付けられるおすすめのベッドキット
ここからは、ハイエースに取り付けられるおすすめのベッドキッドを紹介していきます。
形状やカラーなどが異なりますので、気に入ったものがあればチェックしてくださいね。
HSベッドキットver2(標準ボディ用orワイドボディ用)
こちらのベッドキットは、抗菌や防汚、耐久、難燃を兼ね備えたPVCレザーを採用しているところが特徴です。
取り外し可能な4枚の天板を使用することで、優れた汎用性も実現しています。
さらに、5段階の高さ調節もでき、載せる荷物によって高さを変えられるところもおすすめポイントです。
カラーは4色あり、好きな雰囲気に合わせて選択可能です。
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BOXベッドキット
こちらのベッドキットは、取り外し可能な4枚の天板を使用した、シンプルな構造が特徴です。
左右のボックスは、固定型となっているので、天板を取り外すことで豊富なシーンで活躍できます。
固定ボックスは職人によりハンドメイドされているので、お持ちのハイエースに合わせて作成可能です。
また、固定ボックスは収納としても使用できるので、より収納スペースを確保したい方におすすめです。
クラシック BOXベッドキット
こちらのベッドキットは、BOXベッドキットのクラシック仕様となったところが特徴です。
カラーは、キャメル、ブラウン、シボブラックの3色から選択でき、好きな車の雰囲気に合わせて選べます。
天板は4枚に分けて取り外しが可能なので、載せる荷物や用途に合わせて使用可能です。
また、両サイドのボックスは収納としても利用できるので、より収納場所を確保したい方におすすめです。
クラシックベッドキット
こちらのベッドキットは、クラシック調のシンプルな構造が特徴です。
カラーは、キャメル、ブラウン、ブラックの3色から選べ、車の雰囲気に合わせて選択可能です。
構造もフレームに4つの天板を載せるだけで設置できるシンプルな仕様となっているので、趣味でも日常使いでも使いやすくなっています。
さらに、クッション性も高いので就寝時や休憩時もゆっくり休めるでしょう。
オリジナルベッドキット
こちらのベッドキットは、フレームに4つの天板を載せることで設置できるシンプルな仕様が特徴です。
4つの天板は簡単に取り外すことも可能なので、使用用途によって使い分けることが可能です。
また、高さ調節ができるフレームを採用し、荷物やシーンに合わせた使い方もできます。
天板はクッション性もあるため、休憩時や就寝時もマットレスがなくても使用できるでしょう。
ライトキャンパーベッドキット
こちらのベッドキットは、テーブル仕様、ベッド仕様、ラゲッジ仕様の3つの用途に変更できるところが特徴です。
テーブル仕様にすれば、真ん中にテーブルを置いてカフェのように使用でき、ベッド仕様にすれば、床面に荷物を置いて車内泊も可能です。
また、両サイドの天板は跳ね上げができるので、荷物だけを載せたいときも活躍できます。
付属品には、サブバッテリーやACコンセント、USBソケットなどがあるので、キャンプや車内泊、災害時などにも活躍できる商品です。
まとめ
本記事では、ハイエースの荷台にベッドキットを自作する方法や自作する際の注意点、おすすめのベッドキットを紹介しました。
自作することで自分好みのレイアウトやサイズにカスタマイズできる一方で、安全性や耐久性を確保するための注意が必要です。
また、自作が難しい場合は業者に依頼すると、余計な手間をかけずに設置できるでしょう。
ぜひ、自分に合った方法でカスタマイズを楽しんでみてください。