ハイエースの内装をカスタムする際の費用相場はどれくらい?カスタムの程度や箇所別に費用を紹介
ハイエースは、その広い車内と高い耐久性で、仕事用からレジャー用まで幅広く活躍する人気車種です。
そんなハイエースを、さらに快適な空間にするために内装のカスタムを検討している方も多いのではないでしょうか?
この記事では、内装カスタムにかかる費用相場を、カスタムの程度や箇所別に詳しく解説します。
具体的な費用がわかれば、理想の車内空間を作るための計画も立てやすくなります。
ハイエースのカスタム費用が気になる方は、ぜひ最後までお読みください。
Contents
ハイエースの内容をカスタムする費用相場
ハイエースは、その広い車内空間や耐久性から、カスタムする方が多い車です。
用途や目的に応じて、さまざまなカスタムが可能で、その内容によって費用も大きく変わります。
そのため、使用したいシーンや費用に合わせてカスタム内容を決めることが大切です。
ここでは、具体的なカスタム費用の相場について見ていきましょう。
簡単なカスタムなら4〜5万円程度でカスタムできる
ベッドキットの設置やフロアマットを変更する程度のカスタムなら、4〜5万円程度でカスタム可能です。
ハイエースには、自分で取り付けられる程度の専用の装備品もありますので、工賃も押さえられます。
そのため、「寝泊りできれば良い」「日常でも使用するから取り外しできるカスタムが良い」という方は、簡単なカスタムで十分といえるでしょう。
もし、収納ボックスの取り付けや室内灯を変えるなど、より快適にカスタムしたい場合は、10〜30万円程度予算を増やせば、選べる範囲を広げられます。
より快適にするなら100万円程度はかかる
「2泊以上したい」「より内装にこだわりたい」といった方は、100万円程度の予算が必要です。
100万円程度必要な理由は、より快適な内装にするために、レイアウトが変更できるベッドキットやフロアの貼り替え、収納ボックスの設置などが必要となるからです。
また、ここまでのカスタムが必要となると、自分で行うことが難しくなるため、専門の業者に依頼する必要があります。
手間をかけたくない方は、すでに内装がカスタマイズされているコンプリートカーを選ぶのも選択肢の1つです。
中古ハイエースを購入して100万円でカスタムするのと、コンプリートカーを購入する費用を比べると、同等の価格で購入できる場合もあります。
こだわりたい方や長期間使用する場合は200万円以上かかる
「日本一周で使用したい」「長期間の旅で使用したい」といった数日以上快適に過ごしたい方は、200万円以上の予算が必要です。
ベースとなる車体も標準ではなく、ワイドかスーパーロングを選ぶ必要もあるでしょう。
こちらの場合、より快適にするために内装の鉄板の変更をはじめ、キッチンやテーブルの設置、空調の取り付けなどが必要となります。
また、キッチンや水道設備などを取り付ける場合、特殊設備が取り付けられていると判断されるため、8ナンバー登録も必要です。
そのため、場合によってはコンプリートカーを選ぶ方が安く済むことがあります。
ハイエースの内装をカスタムできる箇所と費用
ハイエースの内装カスタムは、さまざまな箇所を改造でき、それぞれの部位に応じて費用や仕上がりの満足度が異なります。
たとえば、シートやインパネ周りのデザインや機能性を向上させるカスタム、足元や電装系、さらに荷室の使い勝手を高める改造など、さまざまな部分に手を加えることが可能です。
カスタムする際は、ディーラーやカスタムショップなどで、取り付けられるパーツが異なってきますので、自分が付けたいものを選んで依頼することが大切です。
ここでは、ハイエースの内装をカスタムできる主な箇所と、それにかかる費用について詳しく見ていきましょう。
シート周り
ハイエースの内装カスタムの中でも、シート周りの改造は特に人気が高く、車内の快適さや使い勝手を大きく左右します。
シート周りのカスタム箇所や、具体的な費用は次の通りです。
乗り心地改善シート
ハイエースは商用車として作られているため、シートは重要視されておらず、乗り心地が良いとはいえません。
特に長時間運転したい方は、カスタムするのがおすすめです。
最近では、ハイエース専用のシートも発売されており、クッション性や左右のサポート性が格段に上がっています。
シートによってはヒーター付きもあります。
また、見た目も大きく変わるので、かっこよさも感じられるでしょう。
なお、シートの価格は15〜20万円程度です。
シートカバー
ハイエースの標準装備されているシートは、耐久性が高いとはいえません。
特に運転席は毎回使用される部分なので、ほかのシートよりも痛みやすいです。
また、耐久性のあるシートに変更しようと思っても、それなりの費用がかかってくるので、簡単に手が出せません。
そんな方におすすめなのがシートカバーです。
シートカバーは、手軽に取り付けられ、加えて見た目も大きく変えられます。
価格も2万円ほどあれば変更できるので、気軽に変えたい方におすすめです。
シートヒーター
シートヒーターは、寒い時期にシートを暖められるカスタムパーツです。
寒い時期にエアコンヒーターだけでは、体の背中部分が寒くなりやすいです。
そのような場合、シートヒーターがあると、シート自体を素早く暖められ、寒い季節でも快適に過ごせます。
なお、シートヒーターは簡単に取り付けられるものから、ヒーター付きのシートに交換する方法があります。
簡単なものであれば1万円程度で購入でき、シート自体を交換する場合は10万円以上必要です。
アームレスト
ハイエースの標準装備にアームレストは付いていません。
アームレストがあるのとないのとでは快適度が格段に変わってくるので、長時間運転する場合は欲しいカスタム箇所です。
価格に関しては、センターコンソールに簡単に取り付けられるものなら5,000円〜1万円程度となっています。
センターコンソール
センターコンソールの変更は、収納力や見た目を大きく変えられます。
ただし、エンジンオイルの交換時に取り外しする必要があるので注意しましょう。
価格については1〜10万円程度と幅広いものが発売されています。
素材や収納力、好みのカラーなどで選ぶと良いでしょう。
インパネ周り
インパネ周りは、車内の見た目や操作性を大きく左右する部分であり、カスタムによって使い勝手やデザイン性を高められます。
特に、運転中に目にすることが多いため、自分好みのカスタムを施すことで、より快適でスタイリッシュな空間を作り出せます。
インパネ周りのカスタム箇所や、具体的な費用は次の通りです。
ナビバイザー
ハイエースの純正ナビは、取り付け位置によって画面が見えにくくなります。
これは、フロントウィンドウとの位置関係が原因で、日光や映り込みにより、画面が白く映ってしまうからです。
ナビバイザーは、そんな見えにくさを解消してくれるカスタムパーツです。
ナビの上部に取り付けることで、画面が白く映るのを防いでくれます。
価格も1万円程度なので、助手席でTVや映画を見たい方は、取り付けることをおすすめします。
ヒーターコントローラー
ハイエースの標準装備であるヒーターは、マニュアルなので、温度に合わせた調整を自分で行わなければなりません。
しかし、ヒーターコントローラーがあれば、設定した温度に合わせて自動で調整してくれるので、快適さも大きく変わります。
価格は3〜5万円程度となっています。
ウッドパネル
インパネ周りは、いつも目にする部分なので、できれば見た目にもこだわりたい方も多いと思います。
そこでおすすめなのが、ウッドパネルです。
ウッドパネルは高級感を演出してくれ、ハイエースのどこか素朴な印象を解消してくれるカスタム箇所です。
価格は安いもので1万円程度からありますが、安すぎるものだと傷つきやすかったり、思ったような見た目にならなかったりするため注意しましょう。
足元
ハイエースの足元部分は、運転の快適さや安全性を向上させる重要な箇所で、カスタムによって機能性やデザインを向上させられます。
足元部分のカスタム箇所や、具体的な費用は次の通りです。
アクセル・ブレーキペダル
カスタム用のペダルは、レッドやブルー、シルバーなどから選べ、見た目を大きく変えられます。
足元なので気にする方は少ない方もしれませんが、交換することでよりスタイリッシュな印象を与えられます。
価格は安いもので2,000円程度から購入可能です。
カーゴマット・フロアマット
カーゴマットやフロアマットは、見た目を変えられることに加えて汚れ防止にも役立ちます。
特にアウトドアが好きな方は、防水仕様のものを選ぶのがおすすめです。
価格は、前席だけなら1万円程度、後部座席や荷室スペースも含めるなら2万5,000円程度で購入できます。
電装系
ハイエースの標準装備された電装系は、シンプルなものが多い印象です。
カスタムすることで、明るさはもちろん電気系統を快適に使用できます。
電装系のカスタム箇所や、具体的な費用は次の通りです。
LEDルームランプ・フットライト
ハイエースの室内灯を標準装備されたものだけで済ませている方もいますが、室内灯だけだと「見えにくい」と感じる方も多いはずです。
そこで室内灯をLEDルームランプに変えたり、足元にフットライトを取り付けたりすることで、明るさを格段に上げられ快適さも大きく変えられます。
特に車内泊などで、室内にいる時間が多い方におすすめのカスタム箇所です。
価格に関しては、LEDルームランプが5,000円〜2万円程度、フットライトが1万円程度となっています。
ナビ
ナビはそこまでこだわらない方も多いかもしれませんが、機能性の高いものなら、運転中や休憩中の過ごし方を大きく変えられます。
機能性には、TVやCDをはじめ、ブルーレイやBluetooth機能などがあります。
また、子どもがいる方には後席にもディスプレイが取り付け可能です。
使用したい機能に合わせてナビを選ぶことが大切です。
価格は純正か社外製、取り付けたい箇所によって異なりますが、10〜15万円程度あれば、機能性の高いナビが手に入れられるでしょう。
ワイヤレス充電トレイ・スマホホルダー
車を運転する方で意外に多いのが、スマホの充電方法や置き場所です。
ワイヤレス充電トレイは、センターコンソールの上部に取り付けられるスマホの充電トレイです。
スマホを置くだけで充電してくれるので、USBケーブルを繋ぐ手間も省けます。
センターコンソールにワイヤレス充電トレイを設置したくない方は、インパネに取り付けられるスマホホルダーがおすすめです。
ワイヤレス充電に対応しているものなら、スマホを設置すると充電も可能です。
価格は、ワイヤレス充電トレイが1万円程度、スマホホルダーが5,000円〜1万円程度となっています。
USB充電器・HDMI端子
車でスマホを充電する際、充電用のソケットが必要です。
しかし、USB充電器があればソケットがなくても手軽に充電できます。
また、最近はHDMI端子も取り付けられるようになっており、ミラーリングやナビの外部入力などにも対応できます。
価格は、どちらも1万円以下で購入可能です。
電装ボタンLED打ち替え
より見た目にこだわりたい方は、伝送ボタンをLEDに打ち替えするのもおすすめでしょう。
標準の伝送ボタンは緑色のみで、どこか素朴な印象です。
しかし、LEDに打ち替えとカラーも変えることで、よりスタイリッシュな印象を演出できます。
価格は4万円程度です。
ボンネットオープン・給油オープンボタン点灯化
ボンネットオープンや給油オープンボタンは、場所がわかりにくい方や視認性にこだわりたい方におすすめです。
特に先ほど紹介した電装ボタンをLEDに打ち替えしたい人は、同時に行っておきたいカスタム箇所です。
価格は、5,000円程度となっています。
荷室
荷室部分は、ハイエースの内装を変えたい方にとって、重要なカスタム箇所です。
荷室のカスタムは、キャンプや車中泊などアウトドアで使用したい方にとっても重要な箇所となりますので、こだわって欲しい箇所です。
荷室のカスタム箇所や、具体的な費用は次の通りです。
フルフラットシート
荷室のカスタム箇所として絶対に外せないのが、フルフラットシートです。
フルフラットシートは、寝転んだ際に気になる凹凸や段差を解消してくれるので、休憩や就寝するときにとても役立ちます。
なお、フルフラットシートは、ほとんどの場合2列目と3列目シートを折りたたんで使用します。
そのため、使用したい人数や載せたい荷物の量に合わせたアレンジも可能です。
価格は、どのようなアレンジができるのかにもよりますが、50万円程度は必要となるでしょう。
ベッドキット
ベッドキットは、フルフラットシートと同様に車内の凹凸や段差を手軽に解消できるカスタムパーツです。
設置できるものから折りたたみできるタイプなどがあるので、使い方によって選ぶものも変わってきます。
価格は、素材や設置方法によりますが、5~10万円程度で手に入れられます。
フリップテーブル
フリップテーブルは、食事やちょっとした作業をする方におすすめのカスタム箇所です。
設置できる箇所は、前席の背面や荷室の中央部などがあります。
折りたたみできるタイプもあるので、あると非常に便利なカスタムパーツです。
価格は、設置箇所やサイズにもよりますが、5万円程度となっています。
その他
ハイエースのカスタム箇所には、その他にも多くのオプションがあり、個々のニーズや好みに応じてさまざまな改造が可能です。
カーメイト・サイドバー
カーメイトやサイドバーは、荷室サイドに取り付けて、衣類やキャンプ道具を吊るすことのできるカスタムパーツです。
荷物を載せるのが得意なハイエースですが、天井やサイド部分は空間になりやすいでしょう。
カーメイトやサイドバーは、空間となりやすい箇所を収納スペースとして使用できます。
両サイドに取り付けてネットをかければ、工夫次第で収納できる幅も広げられます。
価格は1万円程度です。
ヤック・ドリンクホルダー
標準のドリンクホルダーは、センターコンソールやダッシュパネル付近にありますが、使いづらさを感じる方も多いと思います。
ヤック・ドリンクホルダーは、エアコンの吹き出し部に設置できるので、手を伸ばせば手軽に飲み物を飲めます。
また、暑い時期は冷房で冷たさを維持でき、寒い時期は暖房で暖かさを維持できるところもポイントの1つです。
価格も安価で、6,000円程度で手に入れられます。
ビバリーオート・ブレーキロックペダル
ビバリーオートやブレーキロックペダルは、盗難防止するためのカスタムパーツです。
設置することでブレーキが踏めなくなるため、エンジンが始動できなくなります。
また、鍵があれば簡単に解除できるので、手間もかかりません。
ただし、100%防犯できるわけではなく、あくまで窃盗犯に「時間がかかるから窃盗しにくい」と思わせることが目的です。
価格は、安価な商品で1,000円~、高いもので8万円程度となっています。
クルーズコントロール&スロットルコントローラー
クルーズコントロールとは、高速道路などで指定した速度に合わせてアクセルコントロールしてくれる装置です。
また、スロットルコントローラーとは、アクセルを軽く踏んだだけで、完全に踏み込んだ際の性能を最大限に引き出すための装置です。
これらの装置があることで、運転時の疲労を大きく減らせます。
価格は、3〜4万円程度となっています。
電動格納ミラー・施錠自動格納
こちらの機能は、一般的な車であれば搭載されていますが、ハイエースはオプションやカスタムしないと備えられません。
自動でミラーを開閉してくれるので、鍵の確認もでき、1万円程度で手に入れられます。
ハイエースの内装をカスタムする方法
ハイエースの内装をカスタムする際、自分で行うか業者に依頼するかで、手間や費用が大きく違ってきます。
それぞれの特徴を紹介しますので、参考にしてください。
自分で行う
簡単なカスタムなら自分で行うのがおすすめです。
また、知識のある方なら自分で行う方が、人件費をかけずに済むのでお得にカスタムできます。
ただし、自分で行う場合の責任はすべて自分となりますので、難しいと感じたら業者に依頼しましょう。
ディーラー
ディーラーは、オプション設定のみ対応できるところがほとんどです。
そのため、社外品を持ち込んでのカスタムは、責任が取れないことから行ってくれません。
しかし、ディーラーは、すでにカスタムしているコンプリートカーを購入できるところが大きなメリットです。
1からDIYするのが手間と感じる方や、できるだけ簡単に手に入れたい方などは、コンプリートカーをディーラーから購入するのが良いでしょう。
ハイエース専門のカスタムショップ
ハイエース専門のカスタムショップは、社外品のパーツであっても対応してくれるところが特徴です。
また、ディーラーにはない特別のカスタムパーツもあるので、オリジナリティが高い1台をカスタムできます。
業者の中には、中古車をコンプリートカスタムして販売しているところもあり、オーダーメイドで作成できるところもあります。
まとめ
本記事では、ハイエースの内装をカスタムする費用相場と、カスタムできる箇所を紹介しました。
シート周りやインパネ周り、足元、荷室、さらにはその他のカスタムポイントまで、幅広い選択肢があることが分かりました。
それぞれのカスタムには、費用や効果に応じた特徴があり、利用目的や好みによって最適な選択ができるようになっています。
ぜひハイエースのカスタムに挑戦し、自分好みの1台を作ってみてください。