ハイエース運転のコツ!運転が怖いと言われる理由とできる対策3選
ハイエースは、広い荷室と安定した走行性能で、多くの人に愛される車です。
しかし、大きなボディや視界の高さから、初めて運転する方には「怖い」と感じることもあります。
特に、狭い道や駐車する際は不安という声をよく耳にします。
この記事では、そんなハイエースの運転が怖いと感じる理由と運転コツ、運転する前にできる対策を紹介します。
これを読めば、安心してハイエースを運転するための具体的なコツが得られますので、ハイエースを上手く乗りこなすためにも、ぜひ最後までご覧ください。
ハイエースの運転が怖いと言われる理由|実は普通車と変わらない
ハイエースは、荷物がたくさん乗る反面、車体サイズが大きい印象があります。
そのため、ユーザーからはどうしても「怖い」と言われることの多い車です。
しかし、実は一般的な普通車と変わらない部分もあります。
ハイエースの運転のコツを紹介する前に、ハイエースの運転が怖いと言われる理由から紹介します。
車体が大きい
車体が大きいのは、ハイエースに乗るにあたって「怖い」と言われる1番の理由ではありませんか?
確かに全長や全高は、一般的な普通車と比べても少し大きいサイズになります。
しかし実は横幅や小回りに関しては、普通車より小さいのです。
実は横幅が小さい
ここで、ハイエースとトヨタ「プリウス」、トヨタ「ヴォクシー」をサイズ比較してみましょう。
ハイエース | プリウス | ヴォクシー | |
全長(mm) | 4ナンバー:4,695mm
1ナンバー:4,840mm |
4,480mm | 3ナンバー:4,710mm
5ナンバー:4,695mm |
全幅(mm) | 4ナンバー:1,695mm
1ナンバー:1,880mm |
1,745mm | 3ナンバー:1,735mm
5ナンバー:1,695mm |
全高(mm) | 4ナンバー:1,980mm
1ナンバー:2,105mm |
1,496mm | 1,825mm |
参考:ハイエース「主要諸元表」、プリウス「主要諸元表」、ヴォクシー「主要諸元表」
表からわかるように、長さに関しては、プリウスがもっとも小さく、ハイエースとヴォクシーはほとんど同じサイズでした。
しかし、幅に関しては、4ナンバーのハイエースと5ナンバーのヴォクシーがもっとも小さいことがわかります。
また、1ナンバーの横幅に関しても、100mmほどしか変わらないことがわかります。
つまり、ハイエースは普通車と比べてみても、そこまでサイズが変わらないということです。
普通車より小回りが利く
ハイエースに乗るときに「内輪差に気をつけて」と、言われた経験がある方もいるのではないでしょうか。
しかし、普通車よりも内輪の差は小さいことがわかっています。
内輪差とは、タイヤとタイヤの長さのことで、小さければ小さいほど小回りが利くのです。
ここで、ハイエースとプリウスの実際の内輪差を紹介すると、以下の通りです。
プリウス | ハイエース | |
---|---|---|
最小回転半径(m) | 5.5m | 5m |
ここからも分かるように、ハイエースの方が50cmも内輪差が小さく、小回りが利くことがわかります。
ハイエースは普通車より運転席が前にある
先ほどハイエースの内輪差のことを紹介しましたが、「内輪差に気をつける」理由は、普通車より運転席が前にあることからと言われています。
また、運転席が前過ぎることも、ハイエースを運転するうえで「怖い」と言われる理由の1つです。
しかし、運転席が前にあることは、前面や周囲が見えやすくなるメリットもあります。
前面は普通車より見やすい
ハイエースは、一般車と違ってボンネットがほとんどありません。
一般の車であれば1mほどのボンネットがあり、運転席に座ってみると車の先がわからないことも多くあります。
しかし、ハイエースはボンネットがほとんどなく、運転席が車の1番前になるため、前面はとても見やすく曲がるときも先が見えやすいです。
目線が高くなるから周囲が見えやすくなる
運転席が車の1番前になることに加えて、運転席の高さもあります。
運転席が高いことで運転しにくいと思われる方もいるかもしれませんが、むしろ逆です。
運転席が高くなることで、目線が高くなり、より広い範囲を見渡せるようになります。
そして、運転席が前にあるので、前面はもちろん左右の視野も広く感じられるでしょう。
後ろの距離感が掴みにくい
ハイエースの唯一のデメリットと言えるのが、後ろの距離感が掴みにくいことです。
運転席が車の1番前にあり、加えて高い位置で運転できることで、前面と左右の視野は広くなりますが、後ろに関してはどうしても見えづらいです。
特にバック駐車で苦戦される方も多いでしょう。
また、荷物を大量に載せる方は、後ろを向いても荷物が邪魔になり見えなくなることも多いのではないでしょうか。
しかし、後述する「デジタルインナーミラー」や「バックガイドモニター」を活用すれば、後ろも見やすくなるためバック駐車や後方の距離感が掴みにくい方は、取り入れると良いでしょう。
ハイエースをうまく運転するコツ
ここからは、ハイエースをうまく運転するコツを紹介します。
右左折するときは大きく曲がる
ハイエースは、一般的な普通車と比べて運転席の位置と高さが異なることは、先述した通りです。
また、タイヤの位置も普通車はタイヤが前にあるのに対して、ハイエースは運転席のちょうど下にあります。
そのため、右左折するときは大きく曲がることが大切です。
タイヤの位置が運転席のちょうど下にあるということは、思った以上に大回りしないと、サイドを擦ってしまいます。
注意点としては、内側を攻めすぎないことです。
ハイエースの場合内側を攻めすぎると、サイドを擦ってしまう可能性があります。
バックするときは後ろに注意する
先ほども紹介しましたが、ハイエースは後ろの距離感が掴みにくいです。
そのため、バックするときは後ろに注意する必要があります。
不安な方は、焦らないことが大切です。
また、見えにくいのであれば、1度降りて確認してみたり、同乗者に確認してもらったりするのも良いでしょう。
前進入庫のときは前面ギリギリに駐車する
バック駐車が苦手な方は、前面入庫する方もいると思います。
しかし、前面入庫する場合は前面ギリギリに駐車することが大切です。
ハイエースの前面には、ほとんどボンネットがありません。
そのため、思った以上にギリギリに駐車しないと、周りに駐車する方に迷惑がかかる可能性があります。
また、車をぶつけられたりすることも考えられるので、前面入庫の際は気をつけましょう。
不安な方は、駐車した後に確認すると安心できます。
高さが低いが建物や駐車場に注意がする
ハイエースは一般的な車と比べて、車高が高い特徴を持っています。
そのため、高さが低い建物や駐車場に入るときは注意が必要です。
高さの目安は2.1m以下です。
この高さより低いところには、入らないようにしましょう。
わからないときや、不安があるときは、駐車するときと同様に降りて確認すると良いでしょう。
車線変更時も車体の大きさに注意する
ハイエースの全長は、一般的な車と比較して長いです。
また、運転席が前にあることで、運転席から後ろの長さも長くなっています。
そのため、車線変更時も余裕を持って行なう必要があります。
特に荷物を載せて後ろが見えにくくなっている場合は、サイドミラーでしっかり確認してから車線変更しましょう。
スピードは出しすぎない
運転時のスピードにも注意しましょう。
ハイエースは、リアが跳ねやすく凹凸がある道路では、揺れを感じやすいです。
スピードを出しすぎた状態で、凹凸がある道路を走行すると車内が揺れて、ケガしてしまう恐れがあります。
また、荷室に荷物を置いている方は、荷物が破損してしまうこともあるでしょう。
そのため、スピードは出しすぎず、丁寧な運転を心がけましょう。
ミラー類を必ず活用する
ハイエースの運転が怖いと思われる方の多くが、ミラー類を活用できていません。
ミラー類をしっかり活用できると、駐車はもちろん細い道での運転もしやすくなります。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、細かく確認していると運転が楽になりますので、活用していきましょう。
ブレーキは早めにかける
ハイエースは、一般の車と比べると重量が重いです。
特に荷室に荷物を載せる方は、重くなりがちです。
重量がある車は、一般的な車を比べてもブレーキの効きが良いと言えません。
特に急ブレーキとなると、止まるまでに時間を要することもあります。
そのため、一般的な車よりも早めのブレーキをかけるように心がけましょう。
【これで安心!】ハイエースを運転する前にできる対策4選
ここまで、ハイエースをうまく運転するときのコツを紹介してきましたが、「運転する前にできる対策が知りたい」と考える方も多いでしょう。
ここでは、運転する前に行うべき4つの対策についてご紹介します。
ペーパードライバー講習を受ける
ペーパードライバー講習とは、運転に自信がない方に向けて、運転指導をしてくれる講習のことです。
教習所や出張スクールなどで受けることでき、実際に乗る予定の車を使ってレッスンが受けられます。
ペーパードライバー講習は、目的別にレッスンできるところが魅力の1つです。
たとえば、「自宅の駐車場にバック駐車で入庫したい」「とにかく公道を運転するのが不安」など、利用する方に合わせたレッスンが受けられます。
プロから直接指導を受けられるので、上達しやすくおすすめです。
デジタルインナーミラーやバックガイドモニターをつける
ハイエースを運転する際に、後ろの距離感が掴みにくいと思う方は特に多いでしょう。
そういった方には、「デジタルインナーミラー」や「バックガイドモニター」をつけるのがおすすめです。
デジタルインナーミラーは通常のミラーと異なり、見える範囲が広く、後部座席に乗員や荷物を載せていても、関係なく後方を見渡せるアイテムです。
また、バックガイドモニターは、バック駐車するときに、どの方向に向かって車が進むのかガイドしてくれます。
どちらもドライバーが見えにくい部分をカバーしてくれるアイテムとなりますので、不安な方は活用することをおすすめします。
なるべく狭い道を通行しない
ハイエースがどうしても大きく感じる方は、狭い道を選ぶのをやめておきましょう。
車の運転は、人によって得意不得意はあります。
自信がないのであれば、初めから狭い道を選ぶのをやめ、走りやすい道を選ぶのが得策と言えます。
また、物理的に不可能な道もあるため、無理に通行するのはやめておきましょう。
広い道や駐車場で練習する
ハイエースなどの大きい車を運転するのは、慣れるまで時間が必要なこともあるでしょう。
そこで、運転に自信を持つために、まず広い道や駐車場での練習をおすすめします。
広いスペースで練習することで、車両のサイズ感や死角、右左折時の曲がり方などを把握しやすくなります。
また、苦手な運転部分がわかることにも繋がり、事前に注意すべきポイントを把握するのに良いでしょう。
まとめ
本記事では、ハイエースをうまく運転するコツを紹介してきました。
ハイエースは、見た目が大きく感じるかもしれませんが、横幅は普通車よりも小さいです。
内輪差に関しても、普通車より短く、小回りも効きます。
運転時は、右左折の曲がり方やバック駐車などに気をつける必要がありますが、コツを掴むと簡単にできます。
不安な方は、ペーパードライバー講習や広い道で練習するなどを行い、対策するのが良いでしょう。
ハイエースは運転席が前にあることと高さもあるので、普通車より視界が広いです。
運転に慣れると、これ以上に運転しやすい車はありませんので、ぜひチャレンジしてください。