「エンジンオイルってどのタイミングで交換するべき？」、「オイル交換をする場所はどこがいいの？」こういった悩みや疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事を読めばこれらの疑問が解決します。
ハイエースオーナーだけに限らず車ユーザーにとって必見の内容となっているのでぜひご覧ください。

エンジンオイルの基礎知識

エンジンオイルの役割とは？

車のエンジンオイルの役割をご存知でしょうか。
主に5つありエンジン内部の潤滑や冷却、密封、洗浄、そして防錆させる役割があります。
車のエンジンオイルは人間でいう「血液」と例えられることがあり、人間の血液は自浄機能がありますが車のエンジンオイルにはそういった働きはありません。
またエンジン内部の汚れ（以下スラッジ）を吸着しているのでオイル自体汚れて劣化していくのです。
そのため定期的なオイル交換が必要になります。
もし劣化したまま使い続けると、本来の性能を発揮させることができず、エンジンが焼き付いて故障し最悪の場合、車両火災などを引き起こす恐れもあります。

ハイエースのエンジンオイルの選び方と交換頻度

交換時期の目安は？

以下表はトヨタが公表しているオイル交換時期の目安です。

※シビアコンディションの条件：悪路走行が多い、走行距離が多い、山道など上り下りの頻繁な走行等
引用元はこちら
ガソリン車と比べてディーゼル車は交換の間隔が短く設定されています。
その理由はディーゼル車の燃料は軽油だからです。
その成分には硫黄が多く含有されており、ススを多く発生させるのです。
そのススは排気ガスとして排出されるほか、エンジン内部にも多く存在し、スラッジを生成する要因となってしまいます。

オイル交換をする場所はどこがいいの？5つのパターンの特徴をご紹介！

いずれの場所においても作業時間は15分～30分程度です。
ただし予約せずに来店した場合、待ち時間なども加味する必要があるので、予約が可能であれば事前に済ませておくことをおすすめします。

ディーラー

ディーラーでは車に詳しい専門家がいることや純正部品を取り扱っています。
おすすめはエンジンオイルのボトルキープ制度で、前払いで10～15Lを一括購入することで、それが空になるまでエレメントを含む工賃代が無料になったり、家族間で分け合えることが可能です。

ガソリンスタンド（フルサービス式）

ガソリンスタンドでオイル交換をする魅力の一つに「ついで利用」ができることです。
給油ついでにオイル交換をお願いすることができるので、わざわざディーラーまで車を走らせる必要がありません。
一方で、オイルは汎用品で純正品の品質に近いオイルとなり、また交換作業自体に資格は有しないので、経験値の浅い作業者が担当することもあります。

車修理工場

多くの方にとってあまり馴染みがない場所かと思います。
いわゆる町工場的な存在のところです。
全ての車修理工場に当てはまるわけではありませんが、事前に工賃代を定めておらず、その場で決まることがあり行く度に値段が違ったりします。

カー用品店

カー用品店ではオイルを豊富に取り扱っています。
純正品では物足りず、それぞれの性能に特化したオイルにこだわりたい方におすすめです。
待ち時間は店内でカー用品を見て過ごすことができます。
純正品にこだわりたい方は少々割高でもディーラーでの交換をおすすめします。

自分でする

もちろん自分ですることも可能です。
そのメリットはその場で自分の好きなタイミングで作業ができることです。
しかし、オイルや消耗品であるドレンワッシャーを手配したり工具を揃えたりと、いろいろと準備物があります。
さらに抜き取った廃油オイルを処理する必要もあり、自分でするので工賃代は掛かりませんが、手間が掛かることを覚えておきましょう。

オイルフィルターの交換も忘れずにしよう！

ディーラーやカー用品店において、エンジンオイルを交換すると「オイルフィルターの交換はいかがいたしましょうか？」と提案されることがあります。
ところでオイルフィルターとはどういった役割を果たしているのでしょうか。
交換時期の目安も含めて解説します。

オイルフィルターとは？

エンジンオイルに含まれる不純物を取り除き、エンジンの働きを円滑にする役割があります。
フィルターと名付けられている通り、ろ紙で構成されており、汚れをろ過しているのです。
もし劣化したまま使い続けると、フィルターが目詰まりを起こしてしまい、本来の性能を発揮することができずエンジンに重大な損傷を与える恐れがあります。

交換時期の目安は？

以下表はトヨタが公表しているオイルフィルター交換時期の目安です。

※シビアコンディションの条件：悪路走行が多い、走行距離が多い、山道など上り下りの頻繁な走行等
引用元はこちら
たとえばディーゼル車のオイル交換を5000㎞～、オイルフィルターは1万㎞～と推奨されているのでエンジンオイルを2回交換する毎に、オイルフィルターを交換するべきだと言えます。
またディーラーなどでの工賃代はエンジンオイルとオイルフィルターそれぞれに請求されることを覚えておきましょう。

所要時間は？

エンジンオイルとセットで行われ、全行程作業時間は30分前後です。

エンジン内部の洗浄もおすすめです！

シビアコンディションでの走行が多い場合や、メンテナンスを怠っている場合はエンジン内部にスラッジが蓄積している可能性があります。
そこでおすすめなのが、エンジンフラッシングです。

エンジンフラッシングとは？

エンジン内部に蓄積されたスラッジを洗浄することをいいます。
しかし、全ての車に当てはまる訳ではなく、前述した状況下においては高確率でスラッジが蓄積している可能性があるということです。
ただ、闇雲にフラッシングをすればいいわけでもなく、かえってスラッジが通り道を閉塞してしまい逆効果になることもありますので、一度相談してみてください。

エンジン内部が汚れた場合の症状は？

やはりエンジン内部が汚れていては、エンジンに負荷がかかる一方です。
その症状として燃費の悪化、アイドリングの不安定さ、パワー不足、エンジンノイズがうるさくなるなどが挙げられます。
そして、一度スラッジが蓄積されればオイル交換をしても排出されることはありません。
これらの症状が見られる場合は、一度相談してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はハイエースのエンジンオイルにまつわる疑問や交換する場所の特徴をご紹介しました。
やはり愛車を長くトラブルなく乗るためには、エンジンオイルの交換を含めた日々のメンテナンスが非常に大切だということです。
エンジンオイルの重要性を理解し、定期的にメンテナンスを行いましょう。

この記事の監修者

GR8編集部

GR8 STYLEはハイエースをメインに、フルカスタムやオリジナルのエアロやパーツの製作・取付、コンプリートカーの 製作・販売などを中心に行っております。GR8マガジンでは車に関するお役立ち情報をお届けします。