ハイエースのリセールはどれくらい?人気グレードやオプションもご紹介

ハイエースのリセールはどれくらい?人気グレードやオプションもご紹介

ハイエース リセール

ファミリーカーや会社の社用車など幅広いシーンで活躍するハイエースは、市場で高い人気があります。
また、グレードやカラー、オプションが豊富にあり、リセール率が大きく異なるのも大きな特徴です。
お手持ちのハイエースが、どれくらいの価格で売れるのかが知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ハイエースのリセールバリューや高く売れるグレードやカラーの情報、少しでも高く売る方法についてご紹介します。

ハイエースのリセールバリュー

まずは年代別の平均値でハイエースのリセールバリューを見ていきましょう。
ちなみに一般的な中古車のリーセルバリューは、3年3万km走行時だと新車価格の40%〜55%と言われています。

ガソリン車のリセールバリュー

・3年落ち(平成31年/令和元年)・・・82%
・5年落ち(平成29年)・・・72%
・7年落ち(平成27年)・・・57%
・10年落ち(平成24年)・・・34%

ディーゼル車のリセールバリュー

・平成31年/令和元年)・・・74%
・5年落ち(平成29年)・・・54%
・7年落ち(平成27年)・・・48%
・10年落ち(平成24年)・・・29%
数値だけで判断すると、ガソリン車の方がリセールバリューが高い結果となりました。
しかし、一般的な車の平均値と比べると、ハイエース自体のリセールバリューはかなり高いと言えます。
また、ディーゼルエンジンは壊れにくいメリットがあるため、外観や内装の程度が悪くても一定金額以上の買取額が付く可能性が高いとも言えます。

ハイエースのリセール率が高くなる理由

非常に高いリセールバリューを持つハイエースですが、その理由は大きく3つあります。
1.海外での需要が高いため
2.商用車としての需要も高いため
3.モデルチェンジのサイクルが長いため
順に詳しく見ていきましょう。

1.海外での需要が高いため

ハイエースは、アジアや中東、アフリカなどを中心に、世界約150か国以上で販売されています。
特に途上国では家庭に車がない世帯が多く、バスの代わりに使用されることが多いようです。
ハイエースの車体はトラックで採用されているラダーフレーム構造が採用されており、耐久性が高くなっています。
また、エンジンも長持ちするため、たとえ日本で需要がなくなったとしても、海外に目を向ければきちんと買い手が現れるのです。

2.商用車としての需要が高いため

ハイエースは荷物の運搬用や作業者の移動用として使用されることも非常に多くなっています。
その場合、事業者はわざわざ高いお金を投じて綺麗な新車を買うのではなく、少しでも価格が安い中古車を購入することが多いようです。
そう考えると、多少の傷や凹みがあるハイエースでも、商用車としての価値が十分に見込まれるため、高いリセールバリューが期待できます。

3.モデルチェンジのサイクルが長いため

一般的な車のモデルチェンジは4年〜6年と言われているため、モデルチェンジすると前モデルの需要が減り、リセールバリューが一気に落ちてしまいます。
ただし、ハイエースの現行モデルである200系は2004年の登場から既に18年以上大きな変化がないまま販売され続けています。
2019年にフィリピンで300系が登場しましたが、日本では300系をベースとした大型ミニバン「グランエース」が販売されているため、ハイエースは200系が継続販売となりました。
そのため、2004年以降はすべて現行モデルとして括られるため、年式が経過しているハイエースでも大きな値崩れを起こさず、高いリセールバリューを維持し続けているのです。

ハイエースのリセールバリューが期待できるタイプ・グレードは?

ハイエースは大きなリセールバリューが期待できるタイプやグレードが存在します。

「ハイエースバン」は高く売れる

ハイエースは大きく分けると次の3種類に分けられます。
・バン・・・商用車仕様
・ワゴン・・・乗用車仕様
・コミューター・・・マイクロバス仕様
この中で最も市場に多く流通しているのがバンタイプとなります。
バンタイプは「ワイドボディ」や「スーパーロング」などサイズ展開が豊富にあります。
また、商用車仕様ながら乗車定員は最大で9名の仕様も存在するため、事業者だけでなく一般ユーザーからも多く選ばれています。

国内であれば4WDが高く売れる

荷物を積んでいない2WDのハイエースは、雪道でのトラクションがかかりにくくスリップを起こしやすい欠点があるため、積雪地域では4WDの需要が圧倒的に高くなります。
グレードによって異なりますが、4WDの方が20万円〜30万円ほど高く売れる傾向があります。

グレードは「スーパーGL」が最も人気

ハイエースバンの最上位グレードである「スーパーGL」は縦に長い設計となっており、広々とした乗車スペースと積載スペースが両立しています。
非常に使い勝手が良く壊れにくいため、最も人気のあるグレードと言えるでしょう。

ハイエースのリセールバリューが期待できるカラーは?

中古車は人気カラーによって買取価格が変動しますが、ハイエースも同様にリセールが期待できるカラーが存在します。
最も人気があるのはホワイト系のカラーで、特に人気のあるカラーは「スーパーGL」に設定されている「ホワイトパールクリスタルシャイン」となります。
次に人気のあるカラーはブラック系です。
ただし、ブラック系は傷や汚れが目立つため、常日頃から状態を維持し続けるのが難しいデメリットがあります。
また、シルバー系のカラーはホワイトやブラックほどまでとはいきませんが、無難なカラーリングであるため、安定した需要があります。
反対に「ゴールドメタリック」や「ライトイエロー」は万人受けするカラーではないため、ほかのカラーと比べて需要が少なく、数万円〜数十万円ほどの差が付いてしまいます。

ハイエースのリセールバリューが期待できるオプションは?

ハイエースはオプションによってリセールが高くなることはほとんどありません。
ただし、買い取ったハイエースを自家用車として販売する業者であれば、純正ナビやパワースライドドアが付いていると若干ですが、プラス査定してくれる場合もあるようです。

ハイエースのリセールバリューを高める方法

高いリセールバリューが期待できるハイエースですが、少しでも高額で売るには、いくつかのポイントを抑えておく必要があります。

傷や凹みなどはそのままにしておく

ハイエースは商用車としてや海外でも需要が高いため、傷や凹みがあったとしても、車としての機能が保たれてさえいれば、大きな減額にはなりません。
傷や凹みによる減額よりも、修理にかかる費用の方が大きくなることもあるため、下手に自分で直すより、そのまま査定に出してしまった方が良いでしょう。

輸入規制に注意する

ハイエースを輸出するとなると、その国の輸入規制の影響を受けてしまうことがあります。
たとえばアフリカなどの途上国では、初年度登録から10年・7年・5年・3年未満の車でなければ輸入できないなどの制限があります。
また、アメリカでは基本的に右ハンドルの車の輸入は認められていないものの、初年度登録から25年以上経過していれば問題ないなどの規制があります。
そのため、手放す際は買取業者の輸出先の輸入規制も念頭に入れておくと良いでしょう。

モデルチェンジ前に売ってしまう

ロングセラーである200系ですが、すでに海外では300系が販売されているため、国内でもモデルチェンジされる可能性もあります。
一般的な車のようにモデルチェンジが行われると、ハイエースも例外なく前モデルの中古車相場が下がります。
そのため、もしモデルチェンジの情報が耳に入ってきたら、できるだけ早めに売ることをおすすめします。

リセールを考えた時のハイエースの売り時

ハイエースの売り時は、次の2つのタイミングを覚えておきましょう。
・走行距離が5万km・10万kmになる前
・複数箇所が故障した時

走行距離5万km・10万kmになる前

一般的に車の価値は5万km単位で大きく変わりますが、ハイエースも例外ではありません。
とくに10万kmになると一般的に車の寿命として広まっているため、購入者から敬遠されてしまうこともあります。
そのため、売却を検討しているハイエースが4万kmや9万kmなど、5万km単位をまたぐ前であれば、早めに手放してしまう方が良いでしょう。

複数箇所が故障した時

丈夫さが売りのハイエースですが、エンジンやミッションなど走行に関わる機構が複数箇所故障すると、いよいよ手放す時期が来たと判断できます。
年式が古いハイエースでも、部品としての価値はしっかり残されているため、ほかの車よりも高めの査定額が付けられることは間違いありません。
迷わずに査定してもらうことをおすすめします。

まとめ

国内はもちろん、海外でも高い人気があるハイエースは、ほかの車種と比べて高いリセールバリューが期待できます。
基本的にどの年代のハイエースもある程度のリセールが期待できますが、そのなかでも「ハイエースバン」の「スーパーGL」になると、最も高いリセールが期待できます。
また、年式が経過しているハイエースを高く売るには、ハイエースを多く扱っている業者や海外への流通経路を確保している業者を選ぶと良いでしょう。

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