ハイエース4WDの乗り心地改善方法を徹底解説!カスタムメニューについても紹介!

ハイエース4WDの乗り心地改善方法を徹底解説!カスタムメニューについても紹介!

ハイエース4WDは、そのパワフルな走行性能と積載量で人気ですが、乗り心地の悪さに悩む方も少なくありません。
特に車酔いしてまう方が乗る際は「乗り換えて欲しい」と言われることも多いのではないでしょうか。

本記事では、そんな悩みを解消するための具体的な乗り心地改善方法とカスタムメニューを徹底解説します。
これを読むことで、ハイエース4WDの性能を最大限に引き出し、快適なドライブを実現するための具体的な方法が分かります。

長時間のドライブも快適に過ごしたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

ハイエース4WDの乗り心地が悪いと言われる理由

ハイエース4WDの乗り心地が悪いとよく耳にしますが、その理由は何なのでしょうか?

実は、ハイエースは一般的な乗用車とは異なる足回りの構造を持っています。
その理由は、ハイエースがもともと乗用車ではなく、貨物車として設計されたからです。

ハイエースは大量の荷物を積むことを主な目的として作られており、そのため乗り心地にはあまり力を入れていません。
足回りも荷物をたくさん載せられるように設計されています。

具体的には次の2つのパーツが、乗り心地の悪さを引き起こしています。

重い荷物用に設計されたサスペンション

1つ目が、サスペンションが重い荷物用に設計されているからです。
サスペンションとは、車体の底部とタイヤを繋げる部分で、路面からの振動を吸収する役割を持っています。

ハイエースの場合、このサスペンションが硬めに設計されています。
なぜなら、先述したようにハイエースは荷物がたくさん乗る車として特化しており、サスペンションが大量の荷物に耐えられるように強固に作られているからです。

この硬めに設計されたサスペンションが乗り心地の悪さとなる原因です。
硬めに作られているということは、地面の凹凸を走行する際にサスペンションがクッションの役割を発揮しにくいため、振動を感じやすくなります。

1000kg積載時に理想的なリーフスプリング

2つ目が、サスペンションが1,000kg積載時に理想的なリーフスプリングに設計されているからです。

リーフスプリングとはサスペンションを構成するパーツの1つです。
こちらもサスペンションと同様に路面からの振動を吸収する役割を持っています。

リーフスプリングは1,000kg積載しても大丈夫なように設計されており、こちらが強固に取り付けられていることで、振動を吸収しにくくさせています。
荷物を載せているかどうかに関係なく、常に硬く感じるでしょう。

また、モデルによっては重量に耐えられるように、ヘルパーリーフと呼ばれる補強パーツが取り付けられています。
このへルパーリーフも走行中の振動を吸収できない理由となっているため、乗り心地が悪く感じてしまうのです。

ハイエースのボディタイプ別の乗り心地

ハイエースは大きく分けて3つのタイプに分けられます。

・バンタイプ
・ワゴンタイプ
・コミュータータイプ

コミュータータイプに関しては普通免許では運転できないため今回は除外しますが、そのほかの2タイプや駆動方式だけでも、大きく乗り心地が異なってきます。

ここでは、2つのタイプと駆動方式に分けて乗り心地の違いを紹介していきます。

バンタイプとワゴンタイプの乗り心地の異なる点

バンタイプとワゴンタイプでは、使用されている「スプリング」の構造が異なるため、運転時の快適さにも違いがでてきます。

バンタイプは、大量の荷物を積むことを目的として設計されているので、スプリングにヘルパーリーフが取り付けられており、さらに硬めに調整されています。

そのため、凹凸のある道路を走ると「突き上げ」を感じやすくなるのです。

一方、ワゴンタイプは、ヘルパーリーフが取り付けられておらず、足回りが柔らかく設計されています。
そのため、平らな道を走行していると「ふわふわ感」を感じやすくなるのです。

このように、バンタイプは硬めの乗り心地で、ワゴンタイプは柔らかめの乗り心地となっています。

2WDと4WDの乗り心地の違い

2WDと4WDの乗り心地の違いは、重量が異なるからです。

2WDは4つのタイヤのうち、後ろのタイヤ2つにエンジンの力を伝えています。
そのため、凹凸のある道やぬかるんだ道では、力を発揮できません。

また、高速道路などの直進走行する際の安定性も低い傾向です。

一方、4WDは、4つのタイヤにエンジンの力を伝えています。
2WDと比べても取り付けるパーツが多いため、重量があり凹凸のある道やぬかるんだ道でも安定した走行が可能です。

振動に対しても4WDの方が感じにくくなっています。
理由は、4WDはすべてのタイヤに駆動力を分配するため、車両全体で振動を吸収しやすく、サスペンションの働きが均等に分散されるからです。

また、重量が前後に均等に配分されるため、路面の凹凸や悪路での影響を緩和し、安定した乗り心地を感じられます。

これらの理由から、2WDよりも4WDの方が安定感は高く、乗り心地が良いと言えるでしょう。

ハイエース4WDの乗り心地の問題点と改善方法

ここまで、ハイエース4WDの乗り心地が悪いと言われる理由を紹介してきましたが、改善方法はあるのでしょうか。
ここからは、具体的に取り入れられる乗り心地の問題点と改善方法を紹介します。

バンタイプとワゴンタイプそれぞれに起こる問題点に分けて紹介していますので、所有しているタイプをチェックしてください。

ハイエースのバンタイプに起こる突き上げ(跳ね返り)

バンタイプを走行しているときに、ちょっとした段差や凹凸などを通ると、座席の下から衝撃が走るような感覚になることがあります。

これが「突き上げ(跳ね返り)」という現象です。

突き上げ(跳ね返り)の原因

突き上げが起こる原因は、ハイエースの足回りに原因があります。

先述したようにハイエースの足回りは、一般的な乗用車と比べても硬く設計されています。
特にバンタイプのハイエースの場合、スプリング構造がワゴンタイプと異なるため、クッション性が低く衝撃を吸収しきれなくなり、このような現象が起こってしまうのです。

さらに、バンタイプには大量の荷物を積むために「ヘルパーリーフ」という部品が取り付けられています。
ヘルパーリーフは、板バネを下から補強し剛性を向上させますが、これによりクッション性が損なわれ、突き上げが目立つのです。

突き上げ(跳ね返り)の改善方法

突き上げは、「リーフスプリング」を交換することで改善できます。
ただし、取り替える際には同じ硬いリーフスプリングではなく、適切なバランスを持つものを選ぶ必要があります。

リーフスプリングは強度を上げるために硬く設計されており、柔らかいスプリングにすると強度が低下します。
したがって、硬すぎず柔らかすぎない、適度なバランスのリーフスプリングを選ぶことが大切です。

ハイエースワゴンタイプに起こる縦揺れ(ふわふわ感)

ハイエースのワゴンタイプは、ハイエースの中でも乗用車として開発された、街乗りに適した車です。

バンタイプと比べると、スプリングが柔らかく設計されているため、路面からの衝撃を吸収できるようになっています。
そのため、凹凸がある道や段差などを走行しても「突き上げ」は発生しません。

しかし、スプリングが柔らかく設計されているからこその「縦揺れ(ふわふわ感)」と呼ばれる現象があります。

「縦揺れ(ふわふわ感)」が起こるときは、主に高速道路などの直線を走るときです。
スプリングが柔らかく設計されているため、衝撃を吸収しやすい反面、少しの凹凸や段差でも車体が上下に揺れやすくなります。

縦揺れ(ふわふわ感)の原因

縦揺れ(ふわふわ感)は、柔らかいスプリングが乗り心地を向上させる一方で、安定感が欠けることが原因です。

ハイエースワゴンタイプには、バンタイプと異なり4枚の板バネで構成されたリーフスプリングを使用しています。
しかし、ワゴン専用のリーフスプリングは、剛性を上げるためのパーツであるヘルパーリーフがついていません。
これは、乗用車向けに開発されたワゴンタイプには必要なかったからです。

ヘルパーリーフが付いていないことで、板バネが柔らかくなり突き上げ感はなくなります。
しかし、今度は柔らかくなりすぎるという問題が発生するのです。

この柔らかくなりすぎた板バネが、高速道路を走行中にふわふわしたり、段差を超えるとしばらく縦揺れがおさまらない原因となっているのです。

縦揺れ(ふわふわ感)の改善方法

縦揺れ(ふわふわ感)の改善方法は、純正よりも硬いスプリングへの交換が有効です。
ワゴンタイプに初期装備として取り付けられている「リーフスプリング」は、バンタイプよりも柔らかく設計されています。

この柔らかすぎるスプリングが原因で縦揺れが起こってしまうので、純正よりも硬いスプリングに交換することで改善可能です。

ただし、バンタイプのような硬すぎるスプリングを取り付けてしまうと、逆に「突き上げ」が発生する可能性があります。

そのため、バンタイプと同様に硬すぎず柔らかすぎないスプリングを取り付けると良いでしょう。

バンにもワゴンにも起こる横揺れやふらつき

ハイエースを運転している際、カーブを曲がろうとすると、2席目以降が遅れて曲がろうとするときがあります。
これが、「横揺れやふらつき」と呼ばれる現象です。

横揺れやふらつきの原因

「横揺れやふらつき」は、カーブを曲がる際に車両が傾くことで、一方のタイヤに過度な重量がかかる「ロール」と呼ばれる力が発生することによって起こる現象です。

ハイエースは、一般的な乗用車と比べてロールを抑える機能が低いため、車体の揺れが大きくなりやすいのです。

また、ハイエースは一般的な車と比べて車高が高いため、横風による揺れを受けやすいというデメリットもあります。
これも「横揺れやふらつき」が起こる原因です。

横揺れやふらつきの改善方法

横揺れやふらつきの改善には、リアスタビライザーを取り付けることが有効です。

スタビライザーには、車の後方に取り付ける「リアスタビライザー」と、前方に取り付ける「フロントスタビライザー」があります。
フロントスタビライザーについては、初めから取り付けられています。

「それなら安心なのでは?」と考える方もいますが、そうではありません。
ハイエースに初めから取り付けられている純正のフロントスタビライザーだけでは、耐久性が高いとは言えません。

また、リアスタビライザーだけ取り付けると、フロントスタビライザーとの耐久性のバランスが悪くなり、フロントとリアの動きにアンバランスが生じる可能性があります。

そのため、純正より太さがあり、より耐久性の高い専用のフロントスタビライザーを取り付けると、特有の横揺れやふらつきが大幅に抑えられます。

【その他】ハイエース4WDの乗り心地を改善できるカスタムメニュー

これまでハイエース4WDの乗り心地を向上させる方法について説明してきましたが、まだ他にも改善策があります。

ここからは、ハイエース4WDの快適性をさらに高めるためのカスタムオプションをご紹介します。

スプリングの戻りを抑えるショックアブソーバー

ショックアブソーバーは、「縦揺れ」を減少させる方法として有効なパーツで、路面からの衝撃を吸収する役割を持っているパーツです。
正確には、段差などで圧縮されたリーフスプリングの板バネが、ヘルパーリーフによって跳ね返される際の力を和らげるために使用される部品のことを言います。

しかし、高品質なショックアブソーバーならどれでも良いかというと、そうではありません。

柔らかいスプリングを取り付けている場合に、減衰力が高すぎるショックアブソーバーを取り付けてしまうと、バネが過剰に押さえつけられ元の状態に戻りづらくなり、次の段差でさらに強い衝撃を受けることになります。

そのため、減衰力と硬さのバランスを持ったパーツを選ぶことが大切です。

つまり、「硬いスプリングを取り付けている場合は減衰力の高いショックアブソーバー」を、「柔らかいリーフスプリングを取り付けている場合は減衰力の低いショックアブソーバー」を合わせる必要があるということです。

スプリングの上下振動を減らすシャックル

シャックルは、「突き上げ」を改善できるパーツです。
主に、スプリングの伸縮を吸収する役割があります。

シャックルはハイエースに初めから取り付けられていますが、純正だとスプリングの伸縮を吸収しきれていないと言われています。
また、リーフスプリングを取り替えた場合の費用は、10万円前後かかりますが、シャックルの場合は4万円程度で済みます。

衝撃を緩和できるバンプラバー

バンプラバーは、「突き上げ」を改善できるパーツです。

ハイエースに初めから取り付けられているバンプラバーは、硬いゴム素材を使用しており、凹凸のある道や段差を走行すると、突き上げを緩和できません。
そのため、柔らかいバンプラバーを取り付けると衝撃が緩和され、運転時の快適さが上がるでしょう。。

バンプラバーは、車高に合わせた選び方が大切です。
車高が高いなら厚いものを、車高が低いなら薄いものを選ぶようにしましょう。

乗り心地が良くなるタイヤに交換

ハイエースの乗り心地は、履かせるタイヤによっても影響を受けます。

タイヤは車の足としての役割に加え、ゴム部分と内部の空気によって衝撃を吸収するクッションの働きも持っています。

また、ホイールのサイズや種類、タイヤの硬さやパターンなどによっても乗り心地が大きく変わりますので、車両の性能や目的に合ったタイヤ選びが重要です。

シートクッションも乗り心地を改善に効果的

ハイエースの純正シートは、一般的な乗用車と比べても硬くて乗り心地が良いとは言えません。
特に長距離を運転する方は「腰や肩が痛くなった」という声をよく耳にします。

そういった方には、高品質なシートクッションに取り替えるのがおすすめです。
最近のシートはクッション性が高く、しっかり体を支えてくれるように設計されたものが多く販売されています。

衝撃も吸収しやすいため、乗り心地も大幅に改善してくれるでしょう。

ハイエース4WDの乗り心地改善できるカスタム専門店3選

ここまで、ハイエース4WDの乗り心地の改善方法を紹介してきましたが、自分でカスタムするのは難しい方もいると思います。
そこで、ハイエース4WDの乗り心地改善できるカスタム専門店を3つ紹介します。

ハイエースカスタム専門店なら、車両タイプや改善してほしいポイントに合わせたカスタムが可能なので、自分では難しい調整や専門的な知識が必要な作業もプロにお任せできます。

GR8

「GR8」では、ハイエースやキャラバンなどの販売や、ドレスアップを行っている業者です。
愛知県春日井市を本社に置き、愛知県で計4店舗展開しています。

GR8は、ドレスアップからアウトドア系のカスタムなど、お客様のさまざまなニーズに合わせたご提案が可能です。
また、各店舗におよそ50台以上の在庫車両を展示しており、新車、中古車はもちろん、コンプリートカーやパッケージ車両の展示、販売も行っています。

カスタムパーツの開発や制作も行っているので、オリジナルの車両を作成してもらいたい方はもちろん、ドレスアップからアウトドア系のカスタムをしたい方におすすめの業者です。
お問い合わせはこちら

FLEX ハイエースベース

FLEXハイエースベースは、ハイエースを中心とした販売やパーツの制作などを行っている業者です。

ハイエースの新車や中古車販売をはじめ、店舗には専用パーツが常時1,000点以上在庫されています。
また、ハイエースを知り尽くしたメカニックが常駐しているので、いつでも相談でき、購入したパーツもその場で取り付け可能です。

自分だけのハイエースを作れるので、オリジナリティのあるハイエースにカスタムしたい方におすすめの業者です。

ユーアイビークル

ユーアイビークルは、ハイエースをはじめ、ワンボックスカーやミニバン、カスタムパーツなどを取り扱っている業者です。

特にカスタムパーツは多数取り揃えており、キャンプ仕様や豪華な装飾、外装の変更など、さまざまなカスタムに対応できます。

また、カスタムパーツはネットからも購入可能となっており、手軽にパーツを手に入れたい方にもおすすめです。

まとめ

本記事では、ハイエース4WDの乗り心地の改善方法を紹介しました。

ハイエース4WDの乗り心地の問題点はいくつかありますが、改善するためには症状に合わせたパーツを取り替えることが必要です。
具体的には、「ヘルパーリーフ」や「リーフスプリング」を取り替えるのが有効です。

ただし、バンタイプとワゴンタイプでは、問題点も異なりますので、タイプに合わせてパーツ取り替えましょう。

改善が難しい場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
自分で乗り心地改善するとなると専用の器具なども必要でかなり手間がかかってしまうので、GR8のような専門業者に依頼する方が良いでしょう。

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