ハイエース用ホイールをインチ別に徹底解説!選び方や注意点についても紹介

ハイエース用ホイールをインチ別に徹底解説!選び方や注意点についても紹介

ハイエースは近年、頑丈な作りと広い車内空間から、仕事用はもちろんキャンピングカーとしても人気を集めています。
その中でも、ホイールのカスタマイズは愛車の印象を簡単に変えられることから、周りと同じでは満足できない方に特に注目されています。

しかし、「どのホイールが自分のハイエースに合うのか」「サイズやデザインの選び方が分からない」という悩みを抱えていませんか?

この記事では、そんな悩みを解決するために、インチ別のハイエース用ホイールの特徴と選び方、注意点を徹底解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、理想のホイールを見つけるためのヒントを手に入れてください。

ハイエースの種類とホイールサイズ

ハイエースは、初代から数えると5つのモデルが発売されています。

モデル 発売期間
初代ハイエース(10系) 1967年~1977年
2代目ハイエース(20、30、40系) 1977年~1982年
3代目ハイエース(50系) 1982年~1989年
4代目目ハイエース(100系) 1989年~2004年
5代目目ハイエース(200系) 2004年~

ハイエースは、1967年に初代ハイエースである10系が発売されたのが始まりです。
トヨエースの名前から、「high(より優れた、高級な)」と「ace(エース、最も優れた)」を組み合わせて命名されました。

その後、37年かけて現在の形へと変化を遂げています。

現行の5代目ハイエースである200系は、2004年に発売されて以降マイナーチェンジや改良を何度も加え、2024年1月に8型が誕生し今に至ります。

ハイエースのインチ別ホイールとタイヤサイズ

ハイエースは、発売されてから50年以上の歴史がありますが、ホイールやタイヤのサイズは、どのくらいなのでしょうか。

各インチのホイールとタイヤサイズを詳しく見ていきましょう。

なお、今回紹介するのは発売年数の浅い100系と200系に注目して紹介しています。
年式やモデル、タイプによってサイズが変わりますので、必ず確認してから選んでください。

ハイエースに対応可能なインチ数

はじめに、ハイエースに対応可能なインチ数を見ていきましょう。

まず、標準装備されているホイールのインチ数が15インチで、これは一般的な車と同じサイズです。
次に対応可能なインチ数ですが、16〜20インチまでの幅広いインチアップが可能となっています。

この中でも、仕事やプライベートでもよく使用するという方は、16インチを装備するのが多い傾向です。

100系のホイールとタイヤサイズ

ハイエース100系は、1989年~2004年の5年間発売されていました。

純正のタイヤサイズが、「195/70R15」「205/70R15」「215/70R15」です。

以下にグレード別のサイズと、インチ数別のサイズも記載しておきます。

【グレード別サイズ】

グレード タイヤサイズ ホイールサイズ
SW 195SR14 14×5.5 JJ 5 114.3 35
グランドキャビンG-e(スーパーロング) 195/70R15 15×6 JJ 5 114.3 29
デラックス(ロング)標準ルーフ 215/70R15 15×6 JJ 6 139.7 30
スーパーカスタム セミミドルルーフ 205/70R15 15×6 JJ 5 114.3 29

100系の場合は、年式によって大きさが異なることがあるため、確認してから選びましょう。

【インチ数別サイズ】

インチ数 タイヤサイズ ホイールサイズ
16インチ 215/65/R16 16×6.5 J 6 139.7 30~38
17インチ 215/60R17 17×6.5 J 6 139.7 30~38

100系のインチ数での注意点は、ホイールのデザインによって内部パーツと干渉したり、フェンダーからはみ出す可能性があります。
サイズを変えるときは、ホイールの形にも気をつけましょう。

200系のホイールとタイヤサイズ

ハイエース200系のホイールとタイヤサイズは、「195/80R15」「15×6 J 6 139.7 35」の1種類のみです。

しかし、現行のバンに関しては、タイヤサイズが異なるタイプがあります。

【タイプ別サイズ】

タイプ タイヤサイズ ホイールサイズ
ハイエース 195/80R15 15×6 J 6 139.7 35
ハイエースバン ジャストロー 185/75R15 15×6 J 6 139.7 35

ホイールサイズに関しては、ほとんどのタイプが同じサイズですが、現行以前のものに一部サイズが異なるものがあるため注意しましょう。

【インチ数別サイズ】

インチ数 タイヤサイズ ホイールサイズ
16インチ 215/65/R16 16×6.5 J 6 139.7 38
17インチ 215/60R17 17×6.5 J 6 139.7 38
18インチ 225/50R18 18×7 J 6 139.7 38

ハイエース200系は、インチ数が変わってもサイズは大きく変わりません。

ハイエースの車検に通るホイールサイズ

幅広いホイールサイズを装備できるハイエースですが、実は車検に通るサイズと通らないサイズがあります。

車検に通るサイズは、15〜18インチです。
このサイズであれば、問題なく車検に通ることができます。

問題なのは、19〜20インチまでインチアップした場合です。
このサイズは、インチアップ自体は可能となっていますが、装着可能なタイヤサイズがありません。

また、ロードインデックス(荷重指数)が合わない製品しかないため、19、20インチにするとトラブルが発生する可能性があることも車検が通らない理由です。

ロードインデックスとは、タイヤが安全に支えることができる最大の負荷(重量)を示す指標のことをいいます。

つまり、ハイエースの19、20インチ用のタイヤは、安全に支えることができる最大の負荷
の範囲から外れているということです。

乗れないことはありませんが、この状態で運転するとなると、大きな事故になる可能性が拭えないため車検に通らないことを覚えておきましょう。

ハイエース用ホイールの選び方

ここからは、ハイエース用ホイールの選び方をご紹介します。
ハイエース用のホイールは15〜20インチあるとお伝えしましたが、インチを変える際は走行性能や乗り心地が変わるため、注意が必要です。

適切な選び方をしないと、車検に通らなくなるのはもちろん、大きな事故に繋がる可能性がありますので、慎重に選ぶことが大切です。

ハイエース用ホイールの選び方は以下の3つを確認してから選びましょう。

ホイールサイズ

ホイールをインチアップする際に特に気をつけるべきポイントが、ホイールサイズとタイヤサイズです。

同じサイズに交換するだけの方は特に問題ありませんが、注意すべき点はインチアップした時です。
インアップは、ホイールの大きさを変えることなので、もちろん取り付けるタイヤのサイズも変えなければなりません。

ホイールサイズとタイヤサイズが合っていないものを選ぶと、スピードメーターや走行距離メーターに不具合が起こる可能性があります。
また、大きな事故に繋がる可能性があるため、装着できるホイールとタイヤなのかを確認してから選ぶようにしましょう。

保安基準に適合しているか

次に保安基準に適合しているかを確認しましょう。

保安基準とは、国土交通省が定める安全基準を満たしているかを確認することです。
具体的には以下のポイントが含まれます。

  • ・車両に適したサイズと形状か
    ・強度確認試験に合格しているか
    ・車両の安全装置(ブレーキ、サスペンションなど)に問題がないか
    ・JWLまたはJWL-Tの刻印があるか

特に4つ目の「JWLまたはJWL-Tの刻印」は、保安基準に適合されたものにしか刻印されないものです。
こちらが刻印されていれば問題なく装着できるので、必ず確認しましょう。

素材やデザイン

最後に素材やデザインを確認しましょう。

ホイールのデザインや素材には、以下のものがあります。
それぞれのメリットやデメリット、特徴をまとめておきます。

【素材】

素材 メリット デメリット
アルミ ・軽い

・燃費や走行が安定する

・デザインが豊富

・強度が低い
スチール ・安価

・耐久性が高い

・重い

・デザインが少ない

カーボン ・アルミよりも軽い

・より燃費や走行性能が高くなる

・販売店が少ない

・価格が高い

マグネシウム ・アルミよりも軽い

・運動性能に優れている

・強度が低い

・価格が高い

素材の中で特に使用されているのが、アルミとスチールです。
カーボンとマグネシウムは、高級ホイールとしてここ数年で使用されるようになりました。
素材によって、強度やデザインの豊富さなどが変わってきますので、それぞれのメリットとデメリットを考慮して選びましょう。

【デザイン】

デザイン 特徴
スポーク ホイール中央から外周に向かって放射状に伸びる細い棒状のデザイン
メッシュ 細かく交差する線が網目状になっているデザイン
ディッシュ ホイール全体が一枚の平らなプレートのようになっているデザイン
フィン ホイール外周から中心に向かって扇形の羽根状のパターンが放射状に配置されたデザイン

ホイールのデザインは、車全体のイメージを大きく変えてくれます。
また、ブランドやメーカーによってもデザインが異なってきますので、自分のしたいスタイルに合わせた選び方をしましょう。

ハイエース用ホイールが購入できる場所と取り付け可能な業者

ハイエースのホイールの選び方がわかったところで、ホイールが購入できる場所と取り付け可能な業者を紹介します。

ホイールが購入できる場所

ホイールが購入できるところは以下の4つです。

  • ・カー用品店
    ・中古車販売店
    ・オークションサイト
    ・フリマアプリ

大きく分けると実店舗かネットショッピングかに分けられますが、初めて購入する方や知識に自信がない方は、実店舗での購入をおすすめします。

実店舗であればスタッフと相談しながらぴったりものも見つけやすくなります。

ホイールが取り付け可能な業者

ホイールが取り付け可能な業者は、以下の4つです。

  • ・カー用品店
    ・タイヤ専門店
    ・ディーラー
    ・ガソリンスタンド

カー用品店やタイヤ専門店は、専門的な知識を持った方が在中している可能性が高いので、最もおすすめと言えます。

また、購入したホイールをそのまま付けてもらえるというメリットもあります。

ディーラーも専門的な知識を持った方が在中していますが、メーカーに特化したものしか扱ってくれない可能性があるため、注意しましょう。
また、ガソリンスタンドもホイールの取り付けをしてくれますが、特殊なものは対応できないことがあるため、こちらも注意が必要です。

ハイエース用ホイールを変えるときの注意点

ここからは、ハイエース用ホイールを変えるときの注意点をご紹介します。
車検に通らない可能性のあることや、事故につながることがありますので、最後まで確認しましょう。

200系ハイエースに乗用車用タイヤはNG

ハイエースは、車体の大きさや重さがあることに加え、大量の荷物を入れることを想定したタイヤが必要です。
そのため、乗用車用タイヤは認められておらず、小型トラック用のタイヤ(LTタイヤ)を選ばなければなりません。

200系ハイエースに限っては、先ほど紹介した「195/80R15 107/105S LT」もしくは「185/75R15 106/104S LT」を選ぶようにしましょう。

現行はホイールの表記に気をつける

ホイールの選び方のところで保安基準に適合したものは、JWLまたはJWL-Tの刻印があると説明しましたが、タイプによって選べるものが異なります。

  • ・JWL…ワゴンタイプのハイエース
    ・JWL-T…バンもしくはコミュータータイプのハイエース

上記のタイプ別で選ぶようにしましょう。

ホイールインセットに気をつける

ホイールをインチアップする際は、インセットに気をつける必要もあります。

インセットとは、ホイールの取り付け面からホイールの中央までの距離を示す数値です。
ホイールが車両のフェンダー内にどの程度収まるか、外側に出るかを決定します。

たとえば、ホイールサイズが「16×6.5 J 6 139.7 38」であったとき、最後の数字である「38(mm)」がインセット数値となります。

この場合は、ホイールの取り付け面からホイールの中央までの距離が38mmであるということがわかります。

インセットは、あまりにも高すぎたり低すぎたりすると、事故や故障に繋がりますので、わからない場合は必ず業者に確認するようにしましょう。

空気圧設定に気をつける

ホイールは大きさによって、タイヤの空気圧を再設定する必要があります。

そのままにしておくと、燃費の悪化や操舵性が不安定になる、タイヤの寿命が短くなるなどの症状が出てきますので、必ず適正空気圧に設定しましょう。

19、20インチは車検に通らない

車検のところで紹介しましたが、19、20インチは車検に通りません。

走行中の安全性に問題が生じる可能性があるためです。
また、ハンドリングや乗り心地にも悪影響を及ぼすことがありますので、適切なサイズのホイールを選ぶようにしましょう。

まとめ

本記事では、ハイエース用ホイールをインチ別に解説し、ホイールの選び方や注意点も紹介しました。

インチ別にホイールの特徴を理解することで、あなたが所有するハイエースに最適なホイールを選ぶことができます。

また、ホイール交換時の注意点として、適切なサイズ選びや保安基準を守ることが大切です。
特に19インチや20インチのホイールは車検に通らない可能性があるため注意が必要です。

車両の安全性と走行性能を保つためにも、タイヤサイズやインセットを確認し、自分の車に合ったホイールを選ぶようにしましょう。

一覧に戻る

PAGE TOP