20年落ちの古い車・ボロボロの車でも買取は可能!おすすめな売り方と高額査定のコツ
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「長く乗ってきた車を売りたいけど、年式も古くボロボロの車では値段がつくのか不安…」
「逆に引取り費用を取られるのではないか、こんな古い車を買い取ってくれるところはあるの?」という悩みを抱えていないでしょうか。
車の品質向上や整備技術の発達、路面状況の整備によって、1台の車に長く乗る方は年々増えています。
「10年落ち以上の低年式車は買取してもらえないのでは」と考えている方がいるかもしれません。
確かに、車の品質が上がり長く乗れるようになった現在でも「10年落ちになると車の価値は落ちる」という風潮は未だ根強く、普通の車買取店に持ち込んだ場合、低年式車は査定額が非常に低いか・値段がつかないことがあります。
しかし、20年落ち・走行距離20万キロ以上の車や修復歴車(事故車)でも、車の価値を見出せる売却先、つまり
のような売却先を選べば買取してもらえるケースが多くあります。
例えば、古い車の買取専門業者として評価が高い「カーネクスト」「ソコカラ」の買取実績を見ると、20年落ち以上、走行距離20万キロ以上でも買取されている事例を発見できます。
カーネクストでの買取実績
※引用:カーネクスト
買取事例は車種別でも見ることができ、例えばソコカラに掲載されているホンダ・フィットやトヨタ・カローラの買取事例は下記のようになっています。
査定を依頼した先で「うちでは買取れません」「引取り費用がかかります」と言われたことがあったとしても、この記事の内容を参考に、あきらめずにチャレンジしてみましょう。
この記事では、ボロボロの車でも高く売るための方法や、なぜ古い車にもしっかりと値段がつくのかの理由を解説します。
Contents
車の平均使用年数を分析|実は長く乗られている車は多い
「古い車」といっても、人によってその基準はさまざまでしょう。5年乗ったら古いと感じる人もいるかもしれませんし、10年乗っているなら古いと感じる人もいますよね。
この記事では、主に下記のような特徴を持つ車を「古い車」として定義し、売却方法や高額買取のコツを説明していきます。
まず、実際世の中でどれくらい古い車が乗られているのか参考にみてみましょう。近年では、日本国内での車の使用年数は着実に伸びています。
以前は「新車登録から10年経過すると工業製品としての車の価値はガクッと落ちる」と考えられており、実際10年落ちを超えると車の買取額が大きく落ちる、という事例が多くありました。
しかし現在では、車の品質向上や整備技術の発展、路面環境の整備とともに10年以上同じ車に乗ることはごく普通、という状態になっており、この数年でもその傾向はさらに強まっています。
この現状について「平均使用年数(新車登録から抹消登録までの平均年数)」に関する具体的なデータをもとに解説していきましょう。
日本の車の平均使用年数の推移
一般社団法人 自動車検査登録情報協会(自検協)の最新データによると、令和6年3月末時点での乗用車の平均使用年数は13.32年となっています。この数字は年々わずかながら上昇傾向にあり、10年前の2014年の数値(12.64年)と比較すると半年近く長くなっています。
ちなみに、乗用車以外の平均使用年数は最新調査の2014年で貨物車は13.31年・バス(乗合車)は17.37年となっています。
以上のことからあくまで平均値ではあるものの、乗用車全体で1台を10年以上乗る方は決して珍しくないと考えると、ご自身の車もまだまだ売れそうだという実感が持てるのではないでしょうか。
乗用車全体 | 普通車 | 小型車 | |
---|---|---|---|
2014年 | 12.64年 | 12.97年 | 12.44年 |
2015年 | 12.58年 | 12.53年 | 12.28年 |
2016年 | 12.76年 | 12.85年 | 12.73年 |
2017年 | 12.91年 | 12.97年 | 12.87年 |
2018年 | 13.24年 | 13.24年 | 13.23年 |
2019年 | 13.26年 | 13.17年 | 13.31年 |
2020年 | 13.51年 | 13.53年 | 13.50年 |
2021年 | 13.87年 | 13.87年 | 13.87年 |
2022年 | 13.84年 | 13.61年 | 14.01年 |
2023年 | 13.42年 | 12.96年 | 13.64年 |
2024年 | 13.32年 | 12.75年 | 13.88年 |
※引用:自動車検査登録情報協会(車種分類は引用元にしたがう)
20年落ち・20万キロ以上でも売れるおすすめの売り方
では本題に戻って、古い車・ボロボロの車でも値段がつく売り方について解説します。
それにあたり、「古くてボロボロの車でもなぜ価値が付くのか?」を知っておくと納得感が増すと思います。
この中でも特に高いのが「海外での需要」つまり、海外に輸出販売すること。そのため、海外に販路を持つ買取業者を見つけるのがもっとも有効な方法です。
海外にネットワークを持つ車買取業者に売る
まず、海外にネットワークを持つ大手車買取業者に売ることを検討してみてください。特に10年落ちまでの年式かつ自走できる車であれば、中古車としてマイナス要因も少なく買取が見込めます。
先ほどお伝えしたとおり、以前は「新車登録から10年経てば車の価値はなくなる」と言われていましたが、現在では10年落ちでも中古車として確かな需要があります。
実際にグーネットで人気車種の中古車在庫を調べてみても、10年落ち車両では極端に価格が下がることなく販売されていることが分かります(販売価格には車両価値に加え、オークション業者や中古車販売店の手数料等も加味されています)。
グーネットでトヨタ・プリウス(G/G LEDエディション/G ツーリングセレクション)を10年落ち車両で検索した例
※いんよ:グーネット
また1社への直接査定依頼だけでは、自社の販売ネットワークで需要が見込めず、値段がつかない可能性もありますし、「他社の見積がないなら比較もされないだろう」と足元を見られた査定額になるかもしれません。
しかし、1社ずつ地元の買取業者を探して査定依頼をするのはかなり面倒。その買取業者が海外に販路を持っているかも判断が難しいでしょう。
そこで複数社を効率的に比較する方法として「車一括査定」を利用するのがおすすめです。
車一括査定を利用すれば、海外に強い買取業者を比較できる
車一括査定は、複数の車買取業者に査定依頼を一括でおこなえるサービスのです。車一括査定サイトから車両情報(車種・グレード・年式・走行距離など)、氏名や連絡先を入力し送信することで、車買取業者にあなたの車の査定依頼が届きます。
古い車で車一括査定に申し込むメリットは下記の4つです。
1,2のメリットがあることで、先ほどお伝えした「海外で強いネットワークを持っている」または「パーツ単位や鉄資源としての価値を見込んでいる」買取業者を選定できます。
車種や車両状態によっては、車一括査定をしても買取業者から査定の連絡がないことも残念ながらありますが、査定の連絡をしてくるということは「少なくともその車をお金に換えるあてがある」という期待が持てるからです。
複数社から実際に査定をしたいと連絡があった場合は、その結果を比較してもっとも高い値段をつけた買取業者に売るとよいでしょう。
車一括査定のおすすめは「カーセンサー」と「MOTA」
大変便利な車一括査定ですが、「車一括査定」と検索すると大変多くのサービスがヒットします。基本の仕組みは同じでも提携業者や同時依頼数など、サービスの中身は異なります。
大手の中でもおすすめは「カーセンサー」と「MOTA」の2つ。
この2社は車一括査定の中でも提携業者数が多く、特にカーセンサーは大手買取業者だけでなく特定の車種に強い中小買取業者や廃車買取業者、パーツ販売業者など幅広く提携しています。
カーセンサーは最大30社の買取業者に同時依頼できるため、古い車でも値段をつけてくれる業者を見つけやすくなるでしょう。
またMOTAはオークションと車一括査定を融合したようなサービスで、申込んだクルマの情報を元に最大20社が概算査定額を入札、価格上位3社のみが直接利用者へ連絡できるというシステムになっています。
仮に車一括査定を申込んで「買いたい/実際に査定したい」という業者が殺到した場合、電話が連続でかかってくることになりますが、MOTAの場合上位3社からの連絡に限定されるため、やり取りの手間が軽減できるでしょう。
車一括査定のおすすめについては下記記事で詳しく解説しています。
【2024年最新】車一括査定はどれも同じ?おすすめランキング徹底比較と利用のコツ廃車買取業者に売る
海外に強い車買取業者を車一括査定で探した結果、値段がつかないことがあるかもしれません。その場合、廃車買取業者を利用するのをおすすめします。
廃車買取業者といっても、必ず廃車という選択肢になるわけではありません。低年式・走行距離が長くても適切に整備されてきた状態のいい車は、前述のように中古車として海外に輸出されることもあります。
ボロボロの車や低年式の車など古い車全般の買取に強く、中古車として値段がつかなかった車でも、海外でのネットワークやパーツ需要、鉄スクラップとしての資源価値を見込んで買取をしてくれます。
優良な廃車買取業者を選ぶ際のポイントは以下のとおり。特に不動車(動かない車)の場合、全国対応しているか・無料でレッカー(引取り)対応してくれるかは重要です。
※引用:ソコカラ
「ソコカラ」は、豊富な海外ネットワーク(貿易相手国110カ国以上)や中間マージンをカットした自社オークションを活用することで、古い車でも高値買取が可能。自社配送網で配送コストカットし、買取額に還元しています。本田圭佑さんを起用したテレビCMでも知名度が上昇しています。
「カーネクスト」も同様で、独自の海外販売網により、需要のある国への輸出・パーツ販売、資源としてのリサイクルによって古い車にも価値を生み出し、高額買取を実現しています。WBCの公式スポンサーで知名度も急上昇しています。
どちらも全国対応、電話一本・来店不要で査定から契約まで完結します。店舗に行く時間がない方、動かない車なので店舗に持ち込めない方も安心ですね。
動かない車でも、保管場所までレッカーで引き取りに来てくれます(引取り代無料です)。
ソコカラ・カーネクストの2社に直接査定依頼をして査定額を比較し、少しでも高く売れそうな方を選んでみましょう。
ディーラー下取りに出す
車一括査定・廃車買取業者でも値段がつかなかった車の場合、かつ新車の購入を検討している場合、ディーラー下取りを検討してみてください。
ボロボロの古い車でも下取りに出すことで、新車の価格を下げてもらえる可能性があります。というのもディーラーではブランドイメージの低下や際限ない値引き交渉を防止するため、値引き額には限度があります。
そこで下取り額を上げることで、実質値引きをするというケースが多いのです。
まったく値段がつかなかった車でもお金に替わると言えるため、もし新車購入予定するなら、ディーラーに下取りを申込んでみましょう。
クラシックカー(旧車)買取専門業者に売る
往年の名車、クラシックカーまたはヴィンテージカー(旧車)とよばれる車種は、販売終了から長い年月が経ってなお根強いファンを持つ車です。
時間とともに価値が上がることさえあるため、資産として所有する「クラシックカー投資」という言葉があるほど。
クラシックカーの定義はあいまいなものですが、例えば国産車だと有名どころで下記のような車種が名車と呼ばれています。
メーカー・車種 | 販売時期 |
---|---|
トヨタ 2000GT | 1967年~1970年 |
日産 スカイラインGT-R(ハコスカ) | 1969年~1973年 |
ホンダ S800 | 1966年~1970年 |
マツダ コスモスポーツ | 1967年~1972年 |
三菱 ギャランGTO | 1970年~1976年 |
日産 フェアレディZ(S30) | 1969年~1978年 |
スバル 360 | 1958年~1970年 |
トヨタ セリカ(初代) | 1970年~1977年 |
ダイハツ コンパーノ | 1963年~1969年 |
いすゞ ベレット1600GT | 1964年~1973年 |
ユーノス(マツダ) ロードスター(初代) | 1989年~1998年 |
日産 シーマ(初代) | 1988年~1991年 |
クラシックカー専門の買取業者であれば、新車登録から20~30年経ったような車でも高値をつけてくれる可能性があります。
カーセンサーには、クラシックカー専門の買取業者も多く参加しています。クラシックカーの売却を検討しているなら、カーセンサーを優先的に利用してみましょう。
20年落ちの古いボロ車が買取してもらえる3つの理由
先ほど、ボロボロの古い車でも、値段がついて買い取ってもらえる理由をお伝えしましたが、もう少し詳しく解説します。
海外に需要があるから
1つめの理由は、東南アジアやアフリカなどの発展途上国や中東諸国で、日本産の中古車が大変人気で需要が高いことが挙げられます。
このような地域では、日本車は以下のように高い評価をされています。
日本のシビアな車検制度によって定期的なメンテナンスが行われているため低年式車でも十分実用に耐える品質を維持していることから、日本では古い車扱いでも、海外では高い需要があるわけです。
また四季の存在する国だからこそ日本車はさまざまな気候条件を想定して設計されており、過酷な環境下でも安定した性能を発揮します。
特にトヨタハイエース・ランドクルーザー、日産スカイライン、スバルインプレッサのような車種は、20年落ちの車両でも海外での需要が大変高く、買取額がつきやすい傾向にあります。
パーツとして価値があるから
車はボディ・エンジンやタイヤ・ホイール・カーナビなど、非常に多くのパーツから構成されています。
動く車としては需要がなかったとしても、「パーツ・部品の供給源」という使い途を持っています。例えば、同型の車が部分的に故障した際、直接修理するより部品ごと交換した方が安く済む場合があります。
しかし、メーカーが部品製造を修理していることは珍しくありませんし、ピンポイントで入手するのもコストや手間がかかります。
そんな時に古い車のパーツが価値を持ってくるわけです。
中古車パーツの中でも、特に以下のものは高い需要があります。
エンジン関連部品 | ・エンジン本体 ・トランスミッション ・各種センサー類 |
---|---|
外装部品 | ・ドア ・バンパー ・ライト類 |
内装部品 | ・シート ・ダッシュボード ・カーナビ |
このように、古い車でもパーツの供給元として買取価格がつく可能性があります。特に人気車種の場合はパーツ需要が高いため、より高額での買取が期待できます。
資源(鉄スクラップ)として価値があるから
動く車として値段がつかなかった車でも、廃車にしてスクラップにするという選択肢があります。
普通乗用車1台から得られる鉄スクラップの重量は約800kg~1,000kgにもなります。これらの鉄スクラップは製鉄所で溶解され、新しい鉄鋼製品の原料として生まれ変わります。
鉄スクラップの相場は市況によって変動しますが、1kgあたり20円~40円程度で取引されることが一般的。つまり、1台の車から
程度の価値を生み出すことができます。
車には鉄以外にも、アルミニウムや銅、プラスチックなど様々な素材が使われています。これらの素材も適切に分別することで、リサイクル資源として価値を持ちます。
古い車を少しでも高く売る方法
ここまで、ボロボロの古い車でも値段がつくようにするおすすめの売り方や、古い車に価値がつく理由を解説してきました。せっかく車を売るなら1円でも高く売りたいものですよね。。
車を高く売るなら車一括査定を利用して複数社で比較することが重要なのはお伝えしましたが、他にも知っておいた方が良いポイントがあります。
おおまかな買取価格を把握する
複数社の査定額を比較することで適切な査定額かどうかをある程度把握することはできますが、できれば事前に愛車の買取相場を把握しておきましょう。
査定相場より安い価格を提示されたときに、足元を見られていないかどうかを察知することができます。
また買取相場が分かるサイトの中には匿名・個人情報入力なしで利用できるものがあります。相場を調べたら個人情報を把握され営業を受ける、などはありませんので安心して利用できると思います。
下記記事では、匿名で利用できる車買取相場サイトと利用方法を紹介しています。
車買取相場が匿名・個人情報なしでわかる!便利サイト14選と利用方法注意点としては、車種・年式・走行距離・(指定できれば)グレードは必ず実際の車両に合わせるようにしましょう。これらは査定額を左右する基本的な要素ですので、買取相場の結果がかなり変わってきます。
キズや凹みは自分で無理に直さない
古い車を売る場合にありがちなミスとして、目立つキズや凹みを無理に自分で直そうとしてしまうことです。
どうしても長年の使用にともなうキズや凹みは目立つため、自力で補修した方が査定額が上がるのでは?と思うかもしれません。しかしこれは大きな誤解で、車についたキズや凹みは無理に直さないほうが結果的に費用が抑えられる場合が多いのです。
キズや凹みを直したことによる査定額のアップ度合は実はそこまで多くなく、再修理・再塗装の方が高く付くことも珍しくありません。
筆者の親戚のエピソードで、10年乗ってきたSUVを売却する際にボディの擦れキズが気になったため、補修キットを購入し直そうとしたところ逆にコーティングが剥がれてしまい、外装の評価が下がってしまったという話がありました。
経年劣化として仕方ないものと割りきり、特に手を加えずそのままにしておきましょう。
可能な範囲で車内の掃除や消臭をしておく
キズや凹みは触らない方が良い一方で、車の美観はなるべく良くしておいた方が査定額アップに貢献する可能性があります。
査定前に、掃除機でシートや足元のゴミを取る、消臭スプレーを使うなど、少しでも綺麗に見えるようにしましょう。
査定員に「この車は古いけど大切に乗られてきたようだ、メンテナンスもしっかりされているだろう」というプラスの印象を与え、査定額が上がる場合があります。
古い車だからこそ、長期間どのように乗ってこられたのかの印象が左右する部分は大きくなってきます。
逆にゴミや掃除して取れるレベルの汚れが目立つ状態で査定に出してしまうと「ちゃんと動く車のようだが、あまり丁寧に乗ってこなかったようだ。雑な管理によるトラブルがあるかもしれない」とマイナスなイメージを持たれる可能性があります。
まとめ